- ホーム
- 鍼灸おもしろ日記一覧
- 鍼灸おもしろ日記
夏は膝が痛くなる 2011.09.14
夏は膝が痛くなる
えーっ どうして夏になると膝が痛くなるの? こんな疑問があると思います。この原因は暑さと冷たさのギャップに身体が悲鳴を上げているのです。
夏になると元気な高校生や、肉体労働をする工員さん、お年寄りも膝の痛みに耐えかねて、鍼灸治療院にやってくる。
注射してもよくならないのですよ、なんとかなりませんかね。決まってこう言いながら膝を出す。なった原因と治療法をしっかり患者さんに説明しないといつまでも治らない。
膝の痛い人はほとんど膝の内側が痛いと言います。膝というのはお腹とつながっていることを考えたことはありますか? 膝とお腹、何の関係があるの、と変に思う方もいると思います。
ここに重要なポイントが隠されています。お腹が健康な人は膝も健康なのです。特にみぞおちの少し下、胃のあたりです。ここが弱ってくると膝が痛くなってきます。
夏は暑いので冷たい水や、氷を入れた水を飲みます。熱さで身体がゆだるような熱気のあるところへ、いきなり冷水をぐいぐい飲みこんだら、本人は生き返ったように涼しくなります。
ところがこれを受け入れた胃や、肝臓はたまったものではありません。1回や2回なら別にどうということもないのですが、夏中、冷たい飲み物が入ってくるのです。
9月の初めころになると、胃や、肝臓も、すっかり疲れてきます。お腹が弱ってくると、運動をしている学生や、外で働く工員さん、もともと弱いお年寄り、などの膝は悲鳴を上げ始めます。
仕事にならない、運動ができない、歩けない、どうしょうもなくなって鍼灸院にかけつけてきます。
当院では、膝が痛くなる原因を分かりやすく説明します。そして、その原因を自分から、なくしてもらうように指導します。その上でお腹の弱っている部分を強める治療をします。
いくら注射をしてもよくならなかった患者さんが,みるみる良くなるので、やはりここへ来てよかったと感謝してくれます。
冷たい物の、がぶ飲みは、胃腸にとって大変な負担となります。お母さん方は、子供や夫のためと思って水筒に氷まで詰めてもたせます。これが愛する人の健康をむしばむ原因となっていることを認識して下さい。