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口内炎と風邪ひきの関係 2010.04.17

口内炎と風邪ひきの関係

 
 診療中にふと気付いたことがある。口内炎があって口の中が痛くて仕方がないという患者さんを治療していると、その人たちは風邪をひいていた。


鍼灸では風邪ひきを見分ける独特の診察法があって、本人は風邪をひいていないと思っても、診察すれば風邪の菌が体内に入っていることが分かる。

風邪ひきの自覚症状がある人はもちろんだが、自覚症状のない人でも、こちらの診察で風邪の菌が入っている人に、口内炎になる確率は高い。

さらに良く観察してみると、顔面の病(歯の痛み、目の腫れ物、耳鳴り、中耳炎、口唇炎、鼻水、くしゃみ)は風邪ひきに関係していることが多い。

これら顔面の病にたいして、鍼灸では特効穴といって特別に良く効く穴がある。この特効穴に治療していると治療している間に痛みがスーッと引いていくことが良くあります。

この特効穴というのが、胃経の陥谷穴と大腸経の合谷穴である。分かりやすく言うと、胃に関係する通路(足の先から下腿、大腿を通り、腹部、胸部から喉部、顔面に至る)があります。この通路のことを胃経といいます。その通路の中に陥谷穴という特効穴があります。

また大腸経の合谷穴というのは、大腸経という通路(手の先から、前腕、上腕、背部、喉部を通って顔面に至る)があります。その通路の中に合谷穴という特効穴があります。

さてここで問題なのは、体の中に多くある通路の中で、胃経と大腸経の中に特効穴があるということです。胃経は字のとおり、胃に関係する通路です。大腸経は、大腸に関係する通路です。

 胃や腸と口内炎、風邪ひきがどのように関係しているのかを考えてみた。

 風邪のウイルスが体内に入ると、嘔吐下痢をする人がいる。ということは鼻や喉の中で繁殖したウイルスは痰や食物に交じって、胃や腸の中に入り込み、ここで腸内細菌と闘争するものと考えられる。

 胃や腸では栄養の吸収や、免疫物質の生成を行っているが、そこにウイルスが入り込むと、胃腸の働きをひどく阻害することが考えられる。

 そのため栄養や免疫物質の生産が遅れ、口内細菌に対する抵抗力が弱まり、そのことによって、口内細菌が活発に繁殖して潰瘍を作り出す。

 これが口内炎を作り出すメカニズムではなかろうか。臨床現場の中で、ふと突き当たった、口内炎と風邪ひきの関係、これは私の想像だが当たっているような気がする。

 

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