ぎっくり腰 朝が特に痛む 2017.02.17
ぎっくり腰 朝が特に痛む
臨床例 女性、50歳代
1か月前に、腰が痛くなった。そのうち治るだろうと我慢して仕事を続けていたが、一向に治らない。忙しい仕事の合間を縫って、やっと来ることが出来ました。
腰の中心部も痛いし、腰全体が痛む感じもある。特に朝が痛く、起き上がるときにしばらく時間がかかる。中腰の仕事も痛くて我慢できない。
ぎっくり腰の場合、背中では足の胃経(脊柱6,7、の横の線)と足背拇指の肝経陽(脊柱8,9、の横の線)が関係する。
胃経に反応があるときには、上体をそらす時に痛む。肝経に反応があるときには、上体を前屈させるときに痛む。
腰では、膀胱経の2行線、(脊椎12,腰椎1)の横の線が関係する。
上記のご婦人の場合、背の5-1Kと腰の1-2Lに実と虚の反応があったので、接触鍼をした後に、知熱灸をした。
本治法と共に、この治療をすると、腰中心部の痛みはその場で解消した。1回目の治療はこれで終了。
2回目(3日後)腰中心部の痛みは無くなったが、まだ両側(腰の3行線)の痛みがあり、朝がつらい。
反応を探ってみると、背では5-3Kに反応、腰では3-2Lに反応が出ていた。この治療をすると、腰両側の痛みは無くなった。
ぎっくり腰でも、中心部に痛みがあるか、2行線にあるのか、3行線にあるのか、右だけか、左だけか、等により治療点を変えると良い。
右だけに痛みのあるぎっくり腰には、治療点は左に取ります。反対側に治療点を取る方がよいのです。