臨床例

強烈な過食 2017.02.02

強烈な過食  香川県 高松店 丸亀店

 

 50代の女性、過食を通り越して、最近では朝から晩まで食べ続けて超過食になっている。お腹がいっぱいでも、食べていないと気が済まない。冷蔵庫の前で座り込み、食べ続けている。

 

 その為、肥るのはもちろんのこと、あらゆる症状が出てきた。目マイ、頭がフラフラする、寝られない、全身の痛み、体温の上がり下がり、顔面がこわばる。

 

 自分でもこんなに食べたらだめになると不安になるのだが、食べるのを辞めることが出来ない。

 

 過食の患者さんは沢山いるが、1日中食べ続けるほどの患者さんは、初めてで、これほどの食欲はただ事ではない。

 

 胃経の実がかなりきつい。胃経のどこに治療点があるのか全身をくまなく探してみた。どうやら胃経でも、頭に実の反応が強く出ていた。

 

 脳細胞のランクで胃経が実になっていると思われる。いくら食べても満足できないのは、脳に過敏反応が起きていることが原因らしい。

 

 他の症状に対する治療点は省いて、胃経の治療点だけを記す。頭の4-2Kに実の反応が出ていた。接触鍼で31回さすると反応がなくなった。

 

 1週間後に来た時、食欲がだいぶ抑えられたが、まだ充分ではないという。しかし、これで手ごたえを感じたので、その後、頭の接触鍼を2回続けたところ、食欲はだいぶ抑えられて、1日に5回の食事で我慢できるようになったという。

 

 まだ5回も食事をしているのか、少し不満であったが、4回目も頭の接触鍼をした。本人は5回の食事でも、すっかり良くなったような表情で話をする。

 

 普通に3回の食事と、頭に実の反応がなくなるのを目安として、治療を継続することにした。ところが本人の都合で、こちらが思った日時に来られない。2週間に1回の治療となる。

 

 治療する側としては、早く治したいのだが、本人が2週間に1回しかやってこない。来るたびに頭の治療点に接触鍼をした。7回目の治療でやっと、1日3回の食事で満足するようになった。

 

 ところがお盆休みと、本人の都合で約3週間、間隔があいた。お盆で来客が多く、ついつい食べ過ぎが重なり、暑さも加わって、また酷い過食症に逆戻りしてしまった。

 

 過食症になると、体のあちこちに悪いところが出ていた。すぐに過食症になるのは治るのでしょうかね。本人はとても心配している。

 

 相変わらず胃経の実が、飛び抜けて強く、あたまの4-3Kに出ていた。接触鍼で実反応を取り除いてやると、微熱と顔面の熱さが和らいだと言って喜んだ。

 

 その後も、2週間に1回の治療なので、思ったような成果が上がらない。良くなったり悪くなったりではあるが、初めに比べて長期的な視点で見るとかなり良くなっている。

 

 家が遠いので、週1回は来られない。ゆっくり通いますから、これ以上悪くならないようにしてください。と言うのでその後、継続治療をしている。

 

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