夜中に目が覚めて、寝られない 2015.10.29
夜中に目が覚めて 眠れない 香川県 高松店 丸亀店
不眠症の中でも、夜中の1時~3時になったら必ず目が覚めて、寝られないという患者さんがいます。このタイプの不眠症は1時ごろ目が覚めて、3時までどうしても寝られない。ところが3時を過ぎると、いつの間にか寝ている。しかも、1時~3時はぱっちりと目が覚めているのです。
夜中の1時~3時は、丑三つ時と言いまして,時間的に体調が良くなったり悪くなったりする、子午が関係しています。具体的にいうと、1時~3時は肝臓の時間帯になります。肝臓が実になっていると、夜中の1時~3時は肝臓の時間ですから、肝臓の実が倍以上に、実となります。
こうなると、その時間帯には、肝臓が興奮しすぎて、目がぱっちりと覚めてしまします。どんなに、寝ようと焦っても寝られません。ところがその時間帯が過ぎると、スーッと眠ることが出来るのです。
子供の夜泣き、疳の虫、などと言われている症状も、肝実の症状です。
臨床例
55歳 男性 でっぷりと太った、大柄な男性。近頃、夜中の1時頃に目が覚めてどうしても寝られない。それが毎日のように続くので、身体の調子が悪い。寝ようと思っても、目がぱっちりと冴えて、全く寝る気持ちにならない。夜中に寝床の周りを、クマみたいに歩き回っている。
3時ごろになると、また疲れて寝てしまいます。決まった時間帯に、このような状態が毎日続くので、何とかならないですか。
治療 提鍼で実の反応を調べてみると、太衝穴にはっきりとした、実の反応が出ている。左手の脈を診ると、関上、尺中、の脈が、沈脈で強く打ってくる。典型的な肝実の脈である。そこで太衝穴に実の反応がなくなるまで、接触鍼をして、実の反応を取り除いた。
3日後にもう一度来る約束をして帰って行った。次回、来た時に聞いてみると、まだ、少し目が覚めようとする傾向が残っているという。そこで太衝穴に接触鍼を入念に行った。この治療で夜中の目覚めは無くなった。