マラソンランナー膝の痛み 2017.03.18
マラソンランナー膝の痛み 丸亀店 高松店
フルマラソンに出ている選手が、左ひざの痛みで治療に来た。11月に有ったマラソンで20キロ付近から膝が痛くなり出し、30キロ当たりではもうダメかと思ったが、何とか最後まで走りとおした。
病院では膝に炎症をおこしているから休むように言われた。それから1か月間、温水プールで体力を温存するため、左足をなるべく使わない方法でトレーニングをした。
それでだいぶ良くなったが、練習を開始すると5キロほど走ったところで左膝に痛みが出てくる。毎日練習しているが近頃では毎回、5キロの所で痛みが出る。次の出場に向けてペースを上げたいのだが、何とかなりませんか、といって来院してきた。
診察してみると、左膝の上、お皿辺りの痛みと、お皿の外側から下腿外側にかけての痛み、それと真横の腓骨頭あたりが重だるく傷むという。
左膝の上、お皿辺りの痛みを調べてみると、実と虚の反応があり、そこからウエーブで飛んで右背中の5-1Kに治療点がある事が分かった。お皿の外側から下腿外側にかけての痛みは、実の反応があり、そこからウエーブで背中に飛び、背4-1Kに治療点があった。
上記2つの治療点は実(過敏反応)があり、筋肉が背中で硬くなっている。それが足にきて、5キロぐらい走ると耐えられなくなるほどの痛みとなる。
腓骨頭の重だるく傷むのは、上記2つの筋肉が硬くなり動きを悪くしているのを無理して、腓骨頭についている筋肉がカバーするため、疲れ切って重だるくなったものと思われる。
治療は背中にある硬くなった2か所の筋肉を治療して、過敏反応を取り除くと、すべての筋肉がスムーズに動き出し、完治すると思われる。
背の治療点に接触鍼と知熱灸をして、過敏反応を取り除いた。治療後、左足を動かしてみると、とても軽く動くと言う。しかし、これでは本当の所は分からないので、毎日練習をしてもらい1週間後にどうなったか来てもらうことにした。
1週間ごとに練習と治療を繰り返しどのあたりで完治するか、見極めることにした。
2回目,6日後に来院。練習の成果を聞いたところ、ずいぶん良くなって、楽に走れるようになってきた。しかし、12キロぐらい走ると左膝の外側が重くなる。
診察してみると左膝の胃経に実の反応が出ていた。ウエーブで右背の4-1Kに治療点を取り、接触鍼をして実の反応を取り除いた。
多分これで左膝の違和感は無くなると思います。普通に練習をして1週間後に来て、その練習の状況を詳しく教えてください。
そのような治療を4回したところで、ハーフマラソンがあり、出場した。なんとか完走したが、まだ本格的な走りとはいえない状態であった。
その後1回治療して、次回のフルマラソンに出場した。3時間9分でゴール。最後まで痛みもなく走れたが、自分の持つベストタイムからは12分ほどの遅れだった。
6回目の治療の後で、今度は15キロの小さなマラソンがあり、遊びがてらそこに出場するという。体調に合わせた治療をしながら、ベストな状態に持ってゆくことを目標に、今後も時々治療することにした。