腰が伸びない 2017.03.21
腰が伸びない 丸亀店 高松店
臨床例 77歳 男性
年を取ってくると腰が少しずつ曲がってくる。伸ばすと引きつるような痛みがあり、どうしても腰をまげて歩くのが楽になる。腰骨の曲りとは別で、臀部から太腿にかけて引きつるような痛みがある。
臀部にひきつるような痛みがあるので、腰を掛けているのが楽になる。又、寝るときには仰向けで足を延ばしていると腰が痛くなってくる。
横向きで寝ないと安眠できない。立てっていても臀部に痛みがあり不快感がある。何とかこの症状が少しでも楽になるように、鍼灸治療をしてほしいと来院してきた。
診察
引きつりと痛みから推察して実の反応として、探すことにした。足背のどの指が一番実の反応が強いかを提鍼で探してみると、足背の薬指2-2Kに実と虚の反応が強く出ていた。そこからウエーブで大腿に飛び、大腿陽の2-2Kを治療点とした。
大腿陽2-2Kで筋肉の引きつりがある為、年を取って、弱った臀部の筋が引っ張られ、痛みを発していると推察した。
治療
大腿陽2-2Kの反応を確かめてから、印をつけ、接触鍼をして実の反応を取り除き、その後、残っている虚の反応に対して知熱灸をして補った。この治療により、大腿にあった筋の引きつりは、1回の治療で半分くらいは解消した。
立ち上がってもらい、臀部の痛みを確認してもらうと、半分以上痛みが楽になっていると言う。腰をまっすぐ伸ばしても、かなり楽に伸ばせるようになったといって喜んだ。
その後3回の治療で臀部の痛みは解消、腰もすっきりと伸びるようになった。