首を前に曲げると痛い 2017.03.04
首を前に曲げると痛い 丸亀店 高松店
臨床例 男性 45歳 首を前に曲げると痛い
2週間前から、首が痛くなりだした。そのうち治るだろうと思っていたが一向に治る気配がない。我慢できなくなって鍼灸治療院に来た。首を前に曲げると痛いのでパソコンをするにも痛くて気が乗らない。
診察
首を前に曲げると痛いというのは、病巣が正中線上にあるという事を示しています。首も背中も正中線上に治療点がある事を意識して、探すことが大切になります。提鍼を首と背中に当て、検査すると実と虚の反応が出ていた。
痛いという事でありますから、一番の実を現している経絡を調べてみると、胃経に実の反応がありました。足の示指4-1Kに実の反応があり、そこからウエーブで背中に飛び、背4-1Kが治療点となりました。
ここの実反応を取り除くと、首の付け根、太椎辺りの痛みが取り除かれます。
次に、首の後側の痛みに対して、2番目に強い実の反応を示している。膀胱経2行線を調べてみると、足背2-1Lに実と虚の反応があり、そこからウエーブで下腿陽2-1Lに飛び、ここが治療点となった。
下腿陽と首の後頸部は密接な関係にあり、下腿陽2-1Lに鍼と灸をすることにより後頸部の痛みは解消する。
治療
上記の背4-1Kには接触鍼をして実の反応を取り除いた。下腿陽2-1Lには接触鍼をしてから実の反応が無くなったのを確認して、その後に知熱灸をして虚の反応を補った。
これで実の反応は取り除かれたので、起き上がってもらい症状を確認してもらうと、突っ張るような痛みは完全に無くなったが、首の付け根に重痛いような感じが残っていると言う。
太椎辺りを提鍼で検査してみると背1-1Lに虚の反応が残っていたので、背1-1Lに知熱灸を据えて補った。これらの治療で首を前に曲げると痛い 症状は完全に良くなった。