切迫早産 2017.02.10
切迫早産 (妊婦8か月)
お腹のはりが酷く、胃の不快感もあり、足がよく冷え、気分も悪い。お医者さんに相談すると切迫流産の危険性があると告げられた。
ネットで検索していたら、こちらで妊婦の治験例が多く記載されているのを知りやってきた。
診察の為、上向きに寝てもらい、診察いている時も苦しくなり、足を伸ばしたり、引っ込めたりする。
随分苦しそうなので、大きな枕を3つ重ねて、体を半分起こす状態で、寝てもらうと、少し気分がよい。
この体位も、やがて苦しくなり、最終的には腰かけてもらい治療した。
治療後は、腹の張りもとれ、足の冷えも感じなくなった。気分も良くなって、だいぶ元気になり帰って行った。
2回目 (1週間に1回の治療)
お腹のはりは、動いている時に感じる。時々強く感じる時もある。足の冷えは、あまり感じなくなってきた。
胃の不快感は、相変わらずで、特に食後が強い。その為、食欲はあるが、あまり食べないようにしている。
治療後は腹のはり、胃の不快感もなくなり、足は暖かくなった。すっかり気分がよくなり、軽快な足取りで帰って行った。
3回目
腹のはりは下腹部に少し残っている。胃の不快感も少し残っている。足はずいぶん暖かくなった。切迫流産の感じはなく、元気に過ごせるようになった。
4回目
鍼灸をすると、暑い夏でも楽に過ごせると喜んでいる。不快感もなく、順調に過ごせるようになった。今度は安産と健康な子供が生まれる為の鍼灸を、週に1回、生まれるまで来てもらうことにした。
臨床記録
本治法 脾腎相克 右から経金穴を使い、商丘、経渠、
左から復溜、霊道に知熱灸。
邪の処理 右、豊隆、支正、 左、飛陽、遍歴に接触鍼。
標治法 へそK 妊婦にとって最重要穴。赤ちゃんとつながっている。
背3-1K 心臓の特効穴。心臓への負担が大きい。
腰1-2L 腎臓の特効穴。腎臓への負担が大きい。
三陰交 子宮の特効穴。お腹のはりを取り除く効果あり。
水泉 腎臓の特効穴で、特に足の冷えを取り除く効果あり。
以上の穴には知熱灸をして補う。
背の5-1k 胃の不快感、食後に吐き気、を取り除く治療点。
接触鍼をして実を取り除き、その後、知熱灸をする。
以上のような治療を4回して、切迫流産の危険性は取り除かれた。