下腹がシクシク痛む 2017.03.31
下腹がシクシク痛む 丸亀店 高松店
臨床例 女性 45歳 下腹がシクシク痛む
3週間ほど前から、左の下腹がシクシク痛む。そのうち治るだろうと思ってそのままにしておいたが、痛みが少しずつ大きくなってくるような感じがした。なにか悪い病気にでもなったのか、心配でたまらない。
診察
左下腹に提鍼を当て、虚実の反応を検査してみた。へその左下方で左腹2-3K【シクシク痛むという患部】には実と虚、両方の反応があった。
このような場合、治療点は患部のちょうど反対側、右下腹部にある事が多い。そこで左腹と右腹を比較脈診してみると、やはり右腹の方に、強い実の反応が出ていた。
これで治療点は右側の下腹部に、ほぼ間違いないのだが、右腹に2粒のマグレバンを貼って、他のブロックと比較脈診をして右腹の方に実の反応が強いことを確認すればより確実になる。
治療
実と虚の反応であるから、右腹の治療点に印をつけ、接触鍼で実の反応を取り除いてから、残っている虚の反応に対して知熱灸を虚の反応が無くなるまで据えた。
この治療によって左下腹部のシクシク痛む症状は無くなった。
考察
左側の疾患に対して、右側の同じところに治療点を取り、治療することは昔からよく使われていた。この使い方をコシと呼ぶ。当院ではかなり多くの症例に使って、効果を上げている。