ストレス性過敏症 2017.03.31
ストレス性過敏症 丸亀店 高松店
臨床例 男性 56歳 ストレス性過敏症
最近やたらイライラして、部下の生意気な言動や、上司の嫌味に腹が立って仕方がない。子供がキャーキャー騒いでいるのも気になるし、夜中のちょっとした物音でも目が覚めて腹が立つ、こんな時には頭がフラフラする。
自分の周りはストレスが多くて困る。以前は同じ環境の中でも、そんなに腹も立たず、順調に仕事をこなしていた。この2週間ばかりの間に突然、周りのストレスが気になりだした。自分はいったいどうなってしまったのだろうか?
診察
全身の中で、一番実になっている経絡はどこかを、提鍼で調べてみた。肝経陽に実の反応があった。足背の親指は、肝経の陽である。肝経の中にある太衝穴にかなりきつい実反応が現れていた。
太衝穴は脳内神経と密接な関係にある。太衝穴にアレルギー反応が起きると、脳内神経が過敏に働き、ちょっとした言動や、物音、過労、などに反応して、大きく気持ちの動揺を引き起こす。
その為、イライラ感があり、怒る場面でもないのに怒りたくなる。ヒステリーと言われるのもこの症状の一部だ。酷くなると高血圧、頭痛、めまい、吐き気、などを起こす人もいる。
治療
脈診をすると左の関上、尺中に実の反応がはっきりと表れている。かなりきつい実反応であった。太衝穴に鍼先で20回ほど滑られてみるが、まったく実反応は取れない。接触鍼で鍼先をツボに当て押手を閉めて、竜頭をはじき振動を加えた。太衝穴の2センチほどの範囲に5ミリ間隔で上記の接触鍼を行った。
これによって実反応を示していた左手の、関上、尺中の実反応も無くなり、平常な脉に戻った。患者さんにどうですか?イライラ感やフラフラ感は無くなりましたか? いやー なんだか頭の中がスッキリしています、と言って喜んだ。