足首のむくみ 2017.06.01
首のむくみ 丸亀店 高松店
臨床例 72歳 女性 足首のむくみ
足首が象さんのように太く、むくんでいる患者さんが来た。ビッコを引いて歩くのもやっとの状態であった。両足ともにむくんでいるが、特に右足の方が余計にむくんでいる。以前からむくんでいたが最近では特にひどくなったという。
診察
足のむくみの部分に提鍼を当て、虚実の反応を検査してみた。腎経に虚の反応がはっきりと出ている。膀胱系にも虚の反応が出ていた。このようなむくみの場合は、陰経と陽経からはさむように知熱灸をすると良く効く。
腎臓の補いという事を念頭に置くと共に、腰で椎間板の狭窄がある事も予想される。腰で椎間板狭窄があると、神経や血流が阻害され、足の疾患となって現れる事が多い。腰3-1Kの知熱灸は基本的に補っている。
むくみの場合は心臓系統も関係していることが多い。足のむくみだからといって、足だけを狙うのではなく。腰や心臓も治療対象として取り入れると治療効果はぐんと上がる。
治療
足首のむくみに対しては、下腿陰5-2L、下腿陽1-1L、の両方からはさむようにして知熱灸で、補う治療をした。
足全般の疾患に対して、腰の3-1Kの知熱灸は基本的な治療として取り入れている。知熱灸で補った。
足のむくみは体液が足の方に溜まっている事であるから、血液循環が悪くなっていることが考えられる。背3-1Kに知熱灸をして、心臓系統を活発にすることも、むくみに対しては効果がある。
本治法と共に、上記4か所の治療点に知熱灸をして補った。治療を終わって足首を見ると、見事なほどしわが寄って、足首が細くなっている。患者さんもその変化にビックリして、喜んだ。
ただの温熱刺激を、効果的に組み合わせる事によって、これほどの効果が出ることは、副作用のない、身体に優しい治療法として推奨されてよいと思う。