臨床例

暴れる子供 2017.06.01

暴れる子供 高松店 丸亀店

 

 臨床例 男の子 8歳 暴れる子供

 

 授業中でも突然歩き出したり、大きな声を出したり、友達ともよく喧嘩をする。
その他、全身が痒く、湿疹が出やすい。目はいつも強く閉じたり、開けたりする。


身体は丈夫で、暴れる以外は心配ないのだが、何とかならないものかと相談に来た。

 

 診察

 

 全身の経絡を、提鍼を使って、どのようなバランスの崩れがあるかを検査してみた。弱っている虚の経絡は何処にもなかったのだが、実の経絡が何か所か見つかった。

 

 元気いっぱいで、弱い所はないが、実の反応が強すぎて、暴れたり、大声を出したり、動き回ったり、喧嘩するし、湿疹も出やすくなっていることが分かった。この実の経絡を調整してやると、おとなしい素直な少年になると思われる。

 

 治療

 

 喧嘩をする、大声を出す、授業中突然歩き出す、などは肝経陽の変動と診て、提鍼で太衝穴の変化を検査すると実の反応がはっきりと出ていた。又、左手の脈位でも肝実の脈が出ている。左右の太衝穴に接触鍼をして実を取り除いた。

 

 全身の湿疹、痒み、目を開いたり、閉じたりするは胃経の変動と診て、提鍼で検査すると、実の反応が出ている。治療点は背中に飛んで、背4-1Kを治療点とした。そこに接触鍼をして、実反応を取り除いた。

 

 イライラして喧嘩しやすいのは、太衝穴以外に、肝経の背中にある背5-1Kというツボの実反応も関係していた。背5-1Kに接触鍼をして実反応を取り除きその後、知熱灸を据えて補った。

 

 太衝穴、背4-1K、背5-1K、の3か所に対して実の反応を取り除く治療をした。実の反応を取り除く治療はしても、本治法では、肺肝相克で要穴を補った。実を取り除いても、根本は補っておく必要はある。

 

 治療が終わって、湿疹のかゆみを聞いてみると、今は痒くはないという。その他の症状は今度来た時に教えてもらうことにした。

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