寝ると咳が出る 2017.06.10
寝ると咳が出る 丸亀店 高松店
臨床例 男性 52歳 寝ると咳が出る
1か月前に風邪を引いた。その後、風邪の症状は治まったのだが、咳だけはなかなか止まらない。もう1か月にもなるのに咳と痰は返って酷くなるほど出てくる。いちど咳を出すとなかなか止まらない。
最近では、夜寝るために布団の中に入って、さあ寝ようと思って目をつぶると、咳き込んでしまう。上向きで寝るのがどうもいけないようだ。この症状が何とかならないものかといって鍼灸院にやって来た。
診察
喉や胸に提鍼を当てて検査してみると、喉は実の反応が出ていた。胸は虚の反応になっている。この症状から、風邪のウイルスが胸まで入り込み、そこで炎症が起きているため、咳と痰が出ていると診た。
喉はアレルギー性の炎症が起きており、刺激があると余計に、敏感になって咳き込みだすものと思われる。喉は実の反応である為、接触鍼で対応する。
治療
手掌で虚の反応を探すと、肺経の1-5Lに虚の反応が出ていた。そこからウエーブで上腕陰の1-5Lに飛び、そこを治療点とした。胸の1-5Lが患部なのでそこへ飛ぶ1つ手前の上腕陰1-5Lを治療することにより患部が治るのである。
喉のアレルギーに対しては手掌で反応を探すと、手示指4-1Kに反応が出ていた。そこからウエーブで前腕陰4-1Kに飛びそこを治療点とした。喉の患部は喉4-1Kでありますから、前腕で治療点を取ることにより喉のアレルギー は解消する。
上記の治療点、上腕陰1-5Lの知熱灸、前腕陰4-1Kに接触鍼、を反応が取れるまで治療した。この治療により咳の出るような、はじかい感じは無くなった。その後、2回の治療で咳、痰、ともになくなり完治した。
本治法は経金穴を使った、肺肝相克で行った。