臨床例

急に来たアレルギー性皮膚炎 2017.07.03

 

 

急に来たアレルギー性皮膚炎  丸亀店 高松店

 

 

臨床例  女性  35歳  急に来たアレルギー性皮膚炎

 

 2日前から急に体が痒くなり、全身に皮膚炎が出てきた。そのうち治るかと思っていたのだが、治るどころかもう痒くて痒くてたまらない。ちょっと掻き出すと皮膚がプクプクとそこらじゅうホロセのような皮膚炎が出てくる。

 

 先生、コカ・コーラのせいでしょうか? 6月に入り熱いので、水代わりにコカ・コーラを毎日飲んでいたのです。 そりゃ、ダメだ。コカ・コーラには砂糖が沢山入っているから、酸性体質になるし、腸内で悪玉菌も増えるのだよ。

 

診察

 

 アレルギー性反応が、胃経と肝経に出ている。大量の糖分が毎日のように入ってくるものだから、血糖値を調整する為、胃酸、胆汁、インスリン、などの消費量が多くなり、胃、肝臓、胆嚢、膵臓、小腸、大腸、などに負担が掛り、胃経、肝経、などの過敏反応となって現れたものと思われる。

 

 鍼灸治療によっても、このアレルギー性皮膚炎は簡単に良くなるのであるが、根本的に飲んでいるコカ・コーラや甘い物はすべてカットしてもらわないと、あらゆる病気のもとを作り出す事になるので、きつく言い含めておいた。

 

治療

 

 胃経は、足の胃経4-1Kに実の反応があり、ウエーブで背中に飛び、背4-1Kを治療点として接触鍼で30回ほどさすり、実の反応を取り除いた。

 

 肝経は、足の肝経陽5-1Kに実と虚の反応があり、ウエーブで背中に飛び、背5-1Kを治療点とした。実と虚の反応であるから、接触鍼で30回ほどさすり、実の反応が取れたのを確認して、残っている虚の反応に対して知熱灸を虚の反応が取れるまで据えた。

 

 肝経陰と胆経には虚の反応があったので、腹の左期門と右日月に虚の反応が無くなるまで知熱灸を据えた。この肝経と胆経を強めておくと毒素の排泄や胆汁の精製がスムーズに行われるため、アレルギー性皮膚炎には欠かせない治療点となる。

 

 治療を終わって痒いところを触ってもらったところ、最初に10の痒みがあったとしたら、今は1ぐらいになったと言って喜んだ。

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