臨床例

鼻の奥の痛み 2018.03.13

 

鼻の奥の痛み  

 

丸亀店 高松店 埼玉店

 

 臨床例  男性 56歳 鼻の奥の痛み

 

 朝、目を覚ますと鼻の奥が焼け付くように痛い。しまったどうやらインフルエンザに罹ったようだ。この前もインフルエンザに罹った時、喉の奥が焼け付くような痛みがあった。あの時と同じだ。早く治さないと大変なことになる。

 

 去年のインフルエンザの時、鍼灸治療で治した経験があるので、早速鍼灸治療を受けに来た。今回は、鼻の奥の痛みが一番ひどく、あとは、足の冷え、寒気、食欲不振、節々の痛み、などの症状があった。

 

診察

鼻の奥の痛みは、ウイルスの炎症であるから虚の反応と判断した。そこで、顔面、頭部、喉、後頸部、の4か所を比較脈診して一番虚が強い所を探した。虚になっている所は後頸部で、その中でも盆の窪(唖門穴)の所が虚であった。

 

鼻の奥の炎症が、後頸部の唖門穴(後頸部4-1K)に反応として現れている。標治法の治療点は唖門穴とした。本治法は風邪引きの治療として経金欠を使い、肺肝相克で治療することにする。

局部の炎症を取り除き、本治法で身体全体の風邪症状を取り除けば、インフルエンザの症状を効果的に沈静化させることが出来る。節々の痛みは全身的にウイルス菌が作用している為である。この症状に対しては本治法に対する邪の処理をすると速やかに解消する。

 

治療

本治法のツボに印を付け、知熱灸をすると共に、鍼で邪の処理を施した。その後、唖門穴に対して知熱灸をすえる。唖門穴に知熱灸を据えると、今まで焼けつくような痛みがあった炎症が、どんどん解消してゆくのが分かると言う。

 

ほぼ、炎症が緩解するところまで知熱灸をすえた。この治療をするとつばを飲み込んでも鼻の奥の痛みは無くなっていた。本治法と邪の処理によって、風邪の症状は改善された。

 

ただ、インフルエンザの場合は毎日連続で治療する必要がある。少し手を抜くとたちまちウイルスが勢力を盛り返すので、叩くときには早期に何回も治療することが肝心となる。この患者さんの場合は3回の治療で完治している。

インフルエンザの罹りはじめですぐに、治療に来たのが良かった。風邪を引き込んでしまって、身体がガタガタになってからでは治療も長引くことが多くなる。

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