臨床例

ゴルフ肘 2018.05.10

 

ゴルフ肘  丸亀店  高松店 埼玉店

 

臨床例  男性、52歳、ゴルフ肘

 

 1か月ぐらい前から、ゴルフをすると、右腕が重だるいような痛みが出るようになった。
曲げ伸ばしや、捻るときにも違和感がある。打ちっぱなしの練習では3時間くらいは平気で練習していたが、最近では1時間も練習すると右腕が動かなくなる。

 

診察

 右腕肘辺りを中心に違和感を訴えている。右側の上腕陰、前腕陰、上腕陽、前腕陽、の4か所を比較脈診してみた。前腕陰に虚の反応が出ている。という事は、このゴルフ肘は虚(弱り)の反応でなった可能性がある。使いすぎて筋肉疲労の重なりがあったのかもしれない。

 

 そこで、右手掌でどの経絡に虚の反応が有るかと調べてみた。右手拇指と右手小指に虚の反応が出ている。この経絡からウエーブで治療点を探せば治ることが分かった。右拇指の中でも弱っている所を探すと、右手拇指5-1Kに虚の反応が有った。

 

 そこからウエーブで治療点に飛ぶ。右手掌、左前腕、右上腕、左腹、がウエーブのルートですから、その4か所を比較脈診した。左前腕陰に虚の反応が有った。治療点は左前腕陰5-1Kという事になる。これで右手拇指側の治療点は分かった。

 

 次に右手掌小指の中で何処に虚の反応が強いかを調べてみた。右手掌小指1-1Lに虚の反応が出ている。そこからウエーブで治療点に飛ぶ。右手掌、左前腕、右上腕、左腹、がウエーブのルートですから、その4か所の比較脈診をした。左前腕陰に虚の反応が強い。そこで治療点は左前腕陽1-1Lという事になった。

 

 治療

 左前腕陰5-1Kと左前腕陰1-1Lに印を付けた。虚の反応であるから印を付けた部分に知熱灸を据える。7壮ずつ据えたところで虚の反応が消えた。それを確認しておいて、どうですか? 肘の状態を見てください。

 

 肘を曲げ伸ばし、捻り、力の入れ具合、腕を振る動作、などをしてみたが何の違和感も無くなっている。今は何ともないですね。これで治ったのですか? イヤイヤ! この症状は使い過ぎによる筋肉疲労ですから、すぐには良くなりません。来週もう一度来てください。

 

 次の週、来院。肘の状態を聞いてみると、最初10の症状があったとすると、今は3くらいの症状が残っている。普通にしていると何ともないが練習をすると、まだ完全でないことを感じる。

 

 治療点を検査してみると、同じところに虚の反応がまだ残っている。治療は前回と同じところに治療をした。もうすでに違和感は完全にないが次の週にも来てもらうようにした。


この患者さん、3回の治療で完治している。

 しかし、使い過ぎによる筋肉疲労であるから、またいずれこの症状が出てくる確率は高いことを告げて治療を終了する。

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