臨床例

不安感 2019.12.12




不安感

 

臨床例 女性 18歳 不安感

 

 以前から不安感は少しあったが、3日前から急に不安感がきつくなった。外出しても外の雑音が聞こえると不安を感じる。胸がドキドキして呼吸が吸えないような感じになる。夜中にも怖い夢ばかり見る。

 

 最近では学校へ行くことも出来にくい状態になった。心配した母親が鍼灸院に連れて来た。以前にも別の子供が不登校になった時、治療したことがある。その時、完全に治ったので、今回も迷うことなく鍼灸院に連れて来たのだ。

 

 診察

 

 不安感は腸内細菌の悪玉菌が増えると不安感が出てきます。善玉菌が増えてくると、エンドルフィンやドーパミンなどのゆかい物質が増えて、心を明るく穏やかにしてくれます。

 

根本的には食品添加物の多い食品を避けること、食品添加物には悪玉菌を増殖させる毒素があります。それに反して、自然に近い食品を取ると、腸内細菌の善玉菌が多くなりますので、不安感解決の基礎となります。

 

鍼灸治療

 

本治法では、肝脾相克で肝経が虚、次が脾経の虚となっています。本治法としては、上合水穴を使い知熱灸で補います。標治法としては、足拇指内側は肝経で、その陽経は胆経で、胆経も虚になっています。足背中指の胆経3-1Kに虚の反応があったので、そこからウエーブで背中に飛び背の3-1Kをまず治療点として取りました。

 

背3-1Kは心臓と関係が深く、胸のドキドキする症状などに特別な効果があります。次に脾経の親は心経ですから手の心経を診ると、手掌1-1Lに虚の反応がありました。そこからウエーブで胸に飛び胸の1-1Lを治療点とした。

 

胸1-1L、 背3-1Kで背と胸から知熱灸をして補うと、胸のドキドキと不安感は治まります。背と胸で挟んで治療するのがコツです。次に脾経2の子午は三焦経で、手背の中指が虚になっています。手背中指3-1Kに虚の反応がありました。そこからウエーブで飛んだり、頭と比較しても、手背3-1Kに虚の反応が強いので治療点としました。

 

手背31Kは頭の3-1Kと密接な関係にあります。うつ病、頭の回転が悪い、頭がボーっとする、考えが纏まらない、などの時に有効なツボです。頭の31Kを直接取穴するときと、手背から頭を狙う時と2通りあります。

 

今回は手背3-1Kから頭を狙い不安感の治療をしました。この治療すべてを終わると、不安感、胸のドキドキ感、などは解消しました。

 

考察

 

現代は食品添加物が全食品の8割に入っている時代です。若年層や20代、30代、40代、50代、それぞれの年代に、うつ病、不登校、引っ込み、不安感、自閉症、などが蔓延して年々増加しています。

 

政府が承認している食品添加物が国民の健康を根本から台無しにしており、国の医療費が国家予算の大半を占めるほど膨れ上がっています。経済と言う魔物は国の力でも取り締まることが出来ないのです。

 

我々国民は食品添加物から自分を守る方法を構築しなければ、多くの人がうつ病になる時代になっているのです。

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