寝れない程の首コリ 2020.04.14
眠れない程の首コリ
臨床例 男性 51歳 眠れない程の首コリ
症状 2週間前から首肩のコリが酷い。特に、首のコリに関しては、痛くて首を曲げるのにも注意が必要なのだが、何といっても首が痛くて夜も寝られないのがとても苦痛だ。ちょっと寝返りでもしょうものなら、ズキッと痛む。
診察 本治法では肺肝相克の証で肺経、肝経陰、脾経2、腎経、が順番に虚となっていた。肺経は1番の虚で、その陽経である大腸経は一番実となっている。そこで手背の大腸経に提鍼を当てて調べてみた。手背5-5L(大腸経)に実と虚の反応があった。
そこからウエーブで前腕陽に飛び、首コリの治療点は前腕陽5-5Lとなった。酷い首コリは大腸経の実が関係している。次に肩のコリだが、肝経陰、脾経2が虚となっている。その陽経である肝経陽、胃経は実であるから検査してみた。
肝経陽(足背拇指)では5-3Kが実と虚の反応を示していた。 胃経(足背示指)では4-3Kが実の反応を示していた。そこからウエーブで背中に飛び、肩凝りの治療点は背5-3K、背4-3Kとなった。
治療
治療点は、前腕陽5-5L、背5-3K、背4-3Kの3カ所である。印を付けてから、接触鍼を35回ずつ行った。実の反応が取れたのを確認して、鍼治療は終わった。
前腕陽5-5Lと背5-3Kは実と虚の反応であるから、残っている虚の反応に対して知熱灸をした。5壮ずつ知熱灸をして虚の反応が無くなったのを確認して治療を終わった。
治療後、首と肩を動かしてもらい、首の痛みがすっかり取れていたので驚いていた。肩こりも楽になり、平常の健康的な身体になったようだと言って喜んだ。