足のむくみ 2020.07.11
女性 52歳 足のむくみ
症状
以前から足は浮腫み易い体質だったが、最近は特にひどく夕方になると靴が痛くなりつらい。特に足首からふくらはぎまでは、大根足のように浮腫んでいる。
更年期と重なってのぼせるので循環が悪いように思う。
診察
まず、本治法の証を決める。
本治法 肝脾相克 肝経陰、脾経2、腎経2、心経1、の順番で虚となっていた。
標治法 上記の本治法から肝経陰の陽経である胆経から背3-1Kにお灸をして補う、心経1からは胸の1-1Lにお灸をして補い、心臓を背中と胸で挟むようにして補う事で心臓の機能を高めてやる。
次に、腎臓機能を高めるために上陰谷2にお灸をして補う。のぼせがあるので循環が悪いと思い、足先を提鍼で探すと、足背の指先が全部虚の反応が出ていた。膀胱経1の足先先端が一番虚であったので足小指外端にお灸をする。ここのお灸で上半身の気の流れを足に引っ張る事を目的とする。
足底にも弱い所があると思い提鍼で探してみると足底の足首よりがLのラインで、虚の反応が出ていた。その中で番地を探すと肝経陰の中封穴が一番虚であった。この中封穴のお灸で足から心臓の方に気の流れを押し上げる事を目的とする。
治療
心臓の強化、腎臓の強化、全身の気や血液の流れを後押しする治療によってむくみを解消する方針を取り施灸した。3回目の治療の時には足のむくみはずいぶん細くなっていた。まだ、多少のむくみはあるので継続治療をしている。