顎がカクカクと鳴る 2020.07.17
女性 35歳 顎がカクカクと鳴る
症状
この女性は首、肩のこり、眩暈、足の冷え、足の疲れ、顎がカクカク鳴るなどの症状で来院した。1回の治療ですべての症状は解消したのだが、顎がカクカク鳴る、症状だけが残った。
診察
顎がカクカク鳴ると言う症状は、胃経の実だとばかり先入観で決めつけていた。ところが胃経の実を取り除いても顎のカクカクが治らない。顎を動かしてもらうとかなり大きな音でカクカクと音がする。
顔面の胃経の流注を提鍼で検査してみると実の症状は無くなっている。何処の実でこの症状は出ているのだろうか? 顎の下に提鍼を当てて探してみると、右顎の先端から耳の下まで下顎骨に沿って実の反応が出ていた。
しかも、右耳の下で下顎骨の隆起部に実の反応が出ている。ここは腎経1の1-5Kの部分に当たる。そこで右足底の1-5Kに提鍼を当て、実の反応を診ると、しっかり実の反応が出ていた。
右顔面と右足底の経脈は関連がある。患部は右顔面だが、関連のある右足底1-5Kを治療点とした。
治療
右足底1-5Kに印を付け、接触鍼で41回ほど擦り、実の反応が取れたのを確認した。もう一度、顎を動かしてもらうとカクカクと言う音がかなり少なくなっている。追加の接触鍼で、20回ほど擦り実の反応を取り除いた。これで顎を動かしてもらうとカクカクと言う音は無くなっていた。