身体中の関節が全部痛い 2020.10.30
臨床例 女性 身体中の関節が全部痛い
症状
全身の関節全部が痛い、全ての関節が痛いので歩くのもままならない。お医者さんで検査してもリウマチではないと言う。手足の関節、手首足首の関節、膝関節、腕関節、股関節、肩関節、背骨の関節など総ての関節に痛みがある。
診察
私の診療室に来る患者さんにも、関節の痛みを訴える人は多いのですが、これほど多岐にわたる関節で痛みを訴える人は少ないです。
本治法 脾腎相克 変証 脾経1が一番の虚、腎経1が2番目、心経2が3番目、肺経2が4番目の虚となっています。
標治法 脾経1が一番の虚ですから、脾経1から探してゆきます。足底1-3Lに虚の反応が出ていました。そこからウエーブで腹に飛び治療点は腹1-3Lとなりました。
さらに、脾経1に対する子午関係にある手背薬指(三焦経1)を探すと、手背2-1Kに虚の反応があった。そこからウエーブで腰に飛び腰の2-1Kが治療点となった。
関節全般は脾経の司りでありますから、関節一つ一つを狙うのではなく、脾経1という大元の改善を狙いました。腹1-3L(へそL)と腰2-1Kの治療により腹と腰から脾臓を挟むような治療を狙いました。
治療 本治法の施灸と共に、腹1-3L、腰2-1K、に印を付け虚の反応ですから、知熱灸で虚の反応が無くなるまで補いました。
治療後、どうですか関節の痛みは? 今は手足を動かしても、手首足首も痛みがずいぶん軽くなりました、と言った。治療はその後2回行って、現在も続行中です。来るたびに、関節の痛みは軽減しています。