自律神経の障害 2020.11.10
臨床例 女性 45歳 自律神経の障害
症状
職場でのストレスがあり、息苦しさ、不安感、肩凝り、腰痛などが重なって起きる。ストレスがある時は特に息苦しさや不安感、肩凝りが酷くなるような感じがする。
診察
自律神経の障害の場合は、心臓系統、頭の治療、肩凝りの治療、腰の治療などを重点的に治療している。特に心臓系統と頭の治療は欠かせない。
治療
本治法 肝脾相克 正証 肝経陰が一番の虚、脾経2が2番、腎経2が3番、心経1が4番の虚であった。
標治法 * まず心臓系統を補う為、胸の1-1Lと背の3-1Kで胸と背から心臓を挟むようにして、補った。
* 頭は、頭4-1K、頭1-3Lに知熱灸をして補った。
* 肩凝り首コリに対しては、背4-3Kの接触鍼、前腕陽5-5Lの接触鍼と知熱灸をした。
* 神経の過敏に対して太衝穴に接触鍼をして実反応を取り除いた。
* 腰痛に対しては背の5-1Kに接触鍼をしてから知熱灸をした。
自律神経障害の場合、1カ所や2か所の治療では間に合わない場合が多い。複数の治療点を使って総合的に治療することが大切になる。