頭痛は肝実が多い 2021.01.28
頭痛の原因も沢山ありますが、特に肝実による頭痛が大半を占めます。肝実と言うのは肝経が過敏になって、色々な症状を起こすことです。特に肝臓の場合は、肝実になり易い傾向が有り、痛みに対してとても深い関係が有るのです。
食品添加物、トランス脂肪酸、過食、飲酒、ストレス、脂っこい食事などで腸内環境が乱れ、毒素が吸収されて肝臓に運ばれると、肝臓では毒素を総て無害に処理する仕事が有ります。
食生活が悪く、毎日のように毒素が肝臓に送られると、肝臓はついに怒りだします。肝蔵機能が過敏になって、ちょっとした事でも頭痛が出たり、筋肉がギューッと引き締まって、筋肉の引きつりが多くなります。
鍼灸治療では肝実を取り除く治療をします。太衝穴と背の筋縮穴とその上下2センチの点(背5―1K)が治療点となります。太衝穴も筋縮穴も肝実を取り除く特効穴として古くから使われています。
頭痛でもコメカミノ痛みや片頭痛は太衝穴がよく効きます。片頭痛の時は、その反対側の太衝穴に実の反応があるのを確かめてから、接触鍼で実の反応を取り除くと即効的に頭痛が解消されます。
頭全体が痛い場合は緊縮穴(背5-1K)に実と虚の反応がありますから、接触鍼をして実の反応を取り除いた後で、残っている虚の反応に対して知熱灸を据えて虚の反応を取り除くと頭の痛みは無くなります。
普門堂では頭痛の定番穴として太衝穴、緊縮穴(背5-1K)を使います。頭痛があると言う場合、手足から順を追って治療点にたどり着く方法では時間が掛り過ぎるので、いきなり定番穴に虚実判定棒を当て、反応が出ている場合はそこを使います。
普門堂の定番穴は多くの症状に対応しています。虚実判定棒で虚実の反応を検査する方法を取得すると治療が格段に進歩します。虚実の判定にはOリングテストや、皮膚表面のざらつき、冷え、凹みで虚を察知。熱感、膨隆、ブツブツ、などで実を察知する方法が有りますが、普門堂で使っている虚実判定棒は虚実の判定には、瞬時に的確に判定できる非常に優れたものです。