不安感 気分が落ち込み 2021.02.02
臨床例 女性 45歳 不安感 気分が落ち込む
症状
何でもないのにドーンと気分が落ち込み、不安感が押し寄せて来る。こうなると外にも出たくないし、車の運転も出来ない。会社にも行けないし、仕事もする気になれない。不安が一杯で部屋から出られない。
診察
不安感や気分が落ち込むような症状の場合、心蔵に関係している事が多いのです。普門堂では、心臓の定番穴として背3₋1Kと膻中穴を使って、心臓を背中と胸から挟み、活気づける治療をします。
甘い物やお菓子類を間食としてよく食べる人の場合、3度の食事を普通に取っていると過食となり、何年もの間に心臓に負担が掛り、心臓が弱ってくると、不安感、気分の落ち込みなどの症状が出てきます。
まず、食生活では、腹8分、間食禁止、白砂糖を使った甘い物やお菓子類を全面禁止して、ご飯も玄米食に切り替えてもらいます。発酵食品、野菜、果物、魚貝類、乾物類、穀物を主体とした食生活をしてもらいます。
その上で、背3-1Kと膻中穴Kを知熱灸で補います。もちろん本治法やその他の治療もありますが、不安感と気分の落ち込みに限定した治療法としては上記の治療点で効果があります。
治療
背3-1Kと膻中穴に印を付け、虚の反応であるから、知熱灸で虚の反応が無くなるまで補った。治療後、虚の反応が無くなったのを確認して、如何ですか?不安感と気分の落ち込みは? と聞いてみた。
治療後はすっかり顔色も良くなり、気分も明るくなって、不安感は全くなくなりました、と言った。
この人の場合、週1回の治療で5回通ってもらい、その間、食生活も変えてもらったところ、ほぼ不安感や気分の落ち込みも無くなった。