臨床例

つわり 2017.01.27

つわり

 

 治療点 背の5-1K (背部の脊椎8番、9番) に鍼灸

 

妊婦に鍼をする時には流産ということも考えて慎重にする必要がある。5-1kの鍼は皮膚の中に刺さない鍼をします。5-1K  の上に軽く鍼先を当て滑らせます。

 

 11回ぐらい滑らせてから脈を診ます。1粒の提鍼を当て実の反応が取れたかどうかを診てください。実の反応が取れたのを確認してから、知熱灸をします。

 

 縦に長い治療点ですから、4等分に分け知熱灸をします。約3回ほど知熱灸をしますと虚の反応が取れます。それを確認して治療終了です。

 

 つわりは実の反応です。妊婦が日常生活の中で、油もの、肉類、たばこ、酒、食品添加物、薬、などのどれかを取り過ぎていた為、肝臓が多少ダメージを受け、その状態が日常化している人がなりやすい。

 

 乗り物酔いをしやすい人、歯磨きの時、少し歯ブラシが口の奥に入り過ぎると、ゲッと吐き気のような状態になる、このような人はつわりになりやすい。

 

 肝臓がダメージを受けているため、ちょっとした異変に対して拒絶反応を示す、アレルギー反応のようなものです。

 

 肝臓は背の脊椎8番、9番、の所から出ている神経が肋間を通って肝臓に至り、肝臓の神経を支配しています。

 

 その為、肝臓がアレルギー反応を起こした時には、脊椎の8番、9番、の正中線上が治療点となります。上記の背5-1Kという治療点のことです。

 

 背5-1Kの治療をすると、1回の治療で、つわりの症状は8割ほど改善されます。その日からほとんどの人は食事が取れるようになります。

 

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