腰痛 2024.01.30
腰痛
臨床例 女性、28歳、腰痛
症状
立っていられないほどの腰痛が有る。1歳3ケ月の赤ちゃんが居るのだが、何時も抱っこして欲しがる。腰がズキズキして痛いのに困ってしまう。上向きに寝ているだけでも痛い、と言って来院してきた。
診察
腰痛でもぎっくり腰のようなピクッとくるような腰痛ではなく、ズキズキ痛む腰痛であるから、虚の反応ではないかと思い腰に提鍼を当て、検査してみると虚の反応であった。
そこで、足背でどの経絡が弱っているかを検査した所、肝経陽に虚の反応があって、番地は5₋2Kであった。ここから背中に飛び背中の5₋2Kが治療点となった。ここは背の膈兪、肝兪、脾兪に当たる部分で胃の消化不良や胃の支え等の時に使う穴だ。
この穴は腰痛などの時にも効果がある。今回は背の5₋3Kを腰痛の治療点として使う事にした。腰の治療点としては腰1₋1L、腰3₋1Kに虚の反応があったのでこれも使う事にした。
治療 1回目
背5₋3K、腰1₋1L、腰3₋1Kに印を付け、虚の反応であるから、知熱灸で治療をした。治療後、腰の痛みは如何ですかと聞いた所、ずいぶん楽になって今までズキズキ痛かったのが嘘のようにスッキリしました、と言う返事であった。
2回目
3日後に来院、腰の痛みはすっかり良くなって、ズキズキした痛みが無くなり、赤ちゃんを抱っこしても苦にならなくなった。上向きに寝ても痛かったのも、今は上向きに寝られるようになった。
この患者さん若いのと、的確な治療点を取穴したことも治りが早かったものと思われる。