臨床例

間欠性跛行 2024.09.12


 人によって違うが、100m~500mぐらい歩くと、下肢の痛み、痙攣、脱力感が現れ、歩く事が出来なくなる。ところが少し休んでやるとまた歩く事が出来る。その為、間欠性跛行と言われている。

 

 40歳代、50歳代、60歳代の人がこの症状を起こして鍼灸院に駆け込んでくることが多い。何しろ現代は飽食の時代で、食べ過ぎる傾向は誰にでもある。その中でも3度の食事はしっかり食べているのにその上、間食も多い人がよくなる。

 

 閉塞性動脈硬化症と言って、コレステロールなどのプラークが動脈に蓄積して、血液の流れが悪くなっている状態だ。主に鼠径部で血流の流れが悪くなり、下腿に悪影響が出やすくなり、痛み、痙攣、脱力感などが現れる。

 

 30代、40代では過敏性の反応が現れ、痛みや痙攣などが強く表れる。50代、60代では過敏性と衰えが同時に表れて、痛みや痙攣の他、脱力感も現れて歩行が困難となる。70代以上になると老人性の弱りが入り込み、脱力感が強くなる。

 

 その人の症状に応じて、実の反応がある人には瀉法の鍼をする。実と虚の反応の人には実を取り除く鍼をすると共に、残った虚の反応に対して灸で補っておく。老人性の虚の反応の人には、知熱灸で補いだけの治療をすると良い。

 

 肝経の変動であるから、両側共に患部がある場合は、治療点は背5-1K、1-5Lを治療点とする。右か左、片方のみに幹部がある場合はその反対側の背5-2K、2-5Lなど反対側の反応を探して治療点とすると良い。

 

 鍼灸治療をするとその場で腰や臀部の感覚が柔らかくなり、歩行もスムーズに歩けるようになる。しかし、それは一次的なものであり、完治しているわけではない。完治させるには、鍼灸治療と共に生活習慣を変える必要がある。

 

 生活習慣としてはまず、朝食を軽めにしてもらう。朝は味噌汁1杯と野菜ジュース1杯を飲むだけで終わりにします。これにより午前中のカロリー不足が身体全体の50兆の細胞に飢餓感を起こし、肝脂肪、内臓脂肪、皮下脂肪を燃やして、肝機能を助けます。

 

 ミネラル分補給のためにがりを取ったり、野菜を沢山食べる事が大切になります。また、運動は血行を改善する働きがありますから、毎日の運動を心掛けてください。

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