臨床例

冷えや湿による肩こり 2024.09.12


 陰谷穴2、ここがまた肩凝りには欠かせない治療点となっている。腎経の2行線が虚で、それが下腿内側に及んでいる。冬の冷え込み、夏の冷房、薄着による冷え、雨降りの湿気、などによって陰谷穴2は虚の反応を示すようになる。

 

 陰谷2の取穴は、鍼灸学校の教科書にある陰谷穴を親指で押さえ、人差し指で陰陵泉穴を押さえる。その中間が陰谷2のツボである。腎経でも腎経1と腎経2があり、使うのは腎経2の陰谷穴2を使うのである。

 

 教科書には腎経1とか、腎経2とか書いてある教科書は無いのだが、私は足の指の配分から考えて腎経には1と2があることを確信している。その為、膀胱経には膀胱経1と膀胱経2があることを考えるとつじつまが合うのだ。

 

 この陰谷穴2は、内腱引きと言って、胸の方にも気持ちの悪い凝り感が来ることもある。特に、前頸部から肩~肩甲骨内側に掛けて気持ちの悪い凝り方をする。自発痛の場合が多く、我慢が出来ない肩凝り感がある。

 

 前頸部を押さえると、酷く痛い所が有り、ゆっくりと指圧をしてやると、痛い中にとても気持ちの良い感覚があり、しばらく指圧をしていると、肩こりが無くなるのを感じる。しかし、完全に治そうと思えば、陰谷穴2に知熱灸で5壮補うと良い。

 

 右の肩凝りには、左の陰谷穴2を、左の肩凝りには、右の陰谷穴2を使うとたちどころに肩凝りが解消する。この陰谷穴を使うときは、他の肩凝り穴を使っても、なお肩凝りが解消しない時に、前頸部と肩井穴に虚の反応がある。こんな時に使うと良い。

 

 この陰谷穴を使うときには、陰谷穴だけで肩凝りを解消させることは考えないで欲しい。必ず、他の肩凝り穴を使うとともに、共同で肩凝りを解消するという考え方で対処すると良い。

 

 これまでも書いたように、肩凝りでも、肩凝りの治療は1~5まである。肩こりの種類によって、どの肩凝りの治療法を使うのかは、鍉鍼で肩凝りの虚実を見極めて、その肩凝りに合う治療法を使って対処すると良い。

 

 その為には面倒でも、普門堂で使っている鍉鍼を使い、脈診で判断してもらいたい。鍉鍼の使い方は、鍼灸治療1~5集の中に記載している。

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