臨床例

過食症 2010.01.23

過食症

 

 胃の系統が過敏になった時に起きる症状として、食べてもまたすぐ食べたくなる、底が知れないほど食べる。

 

 肝臓系統が過敏になっている人も過食になる。この場合は食欲だけでなく、色欲、物質欲も旺盛です。腹がいっぱいで、腹が張っているのにまだ食べたいという欲望がある。

 

 臨床例


女性、高校生


主訴       過食症、
その他の症状   疲れやすい、目が赤くなる、腰痛、股関節痛

 

 診察してみると、胃の系統に過敏な反応があった。また肝臓系統にも過敏な反応がある。これから推察するとかなり強い食欲があり、自分でも止められない状態であると思われる。

 

 その他の症状として疲れやすいは、食べ過ぎによる心臓系統の負担増大によって疲れやすくなる。

 

 目が赤くなるのは、肝臓系統の過敏によって白目の部分に細い血管が浮き出てくるようになる。この場合、目が痛い時もある。

 

 腰痛、股関節痛は、肝臓系統の過敏によって筋肉に炎症が起きているところができてくる。

 

 いずれも食べ過ぎが原因でさまざまな症状が出ている。胃の系統の過敏と肝臓系統の過敏を鍼灸で取り除いてやればすべては解決される。

 

 週2回の治療で4回目の頃から、食べた後も食べたくなる気持ちが無くなってきた。5回目頃には腹いっぱいになったら満足して辞められるようになった。

 

 間食しなくても平気で過ごせるようになり、それと同時に目の赤み、疲れ、腰痛、股関節痛などもなくなってきた。

 

 先生もっと食欲をなくして、あまり食べられないようにしてください。と懇願された。それはできないよ、胃の系統を弱くすれば出来るけど、不健康な状態を作り出すことは治療家としてモラルに反するからやりませんと云った。

 

 治療内容


本治法  脾腎相克  右霊道、右商丘、 左復溜、左経渠を知熱灸で補う。
     邪の処理  右支正、右豊隆、 左飛陽、左偏歴に接触鍼をする。

 

標治法  胃経の過敏に対して、背部胸椎、6番7番の正中線上に接触鍼をして過敏を取り除き、その後、知熱灸で補った。

 

肝臓系統の過敏に対して、中封穴に接触鍼をして過敏を取り除いた。

 

その他の治療 陽陵泉、太椎、三陰交、然谷、上陰谷、に知熱灸をして補った。

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