臨床例詳細｜丸亀市・高松市の鍼灸院は普門堂鍼灸院

肩、首のコリ。

臨床例　　患者４０代　女性。

症状　左肩と首の付け根に痛みがある。　左首の後ろにも痛みがあり、上を向いたときに左首が痛む。左を向いても左首が痛む。

　車の運転の時、困る。首を動かしたり、腕を使うときにも痛みが走るので、自由に腕が使えない。

考え方　肩こり

　肩こりは、肝経陰に実があるとき、その子午関係にある手の小腸経が実と虚になっており、そこから肩に飛ぶ治療点が多い。

　もう一つは、胃経の実と虚があるとき、ウエーブで背中に飛び、そこが治療点となることが多い。

後頸部のコリ。

　後頸部のコリは治療点が前腕陽か、下腿陽にある場合が多い。

治療
本治法　肺肝相克　合水穴を使う　右から陰陵泉２、　　　　尺沢１、
　　　　　　　　　　　　　　　　左から下腿陰５－５Ｋ、　陰谷２、

　　　　実の経絡　　①胃経　　　②膀胱経２　　　③肝経陽
　　　　虚の経絡　　①肝経陰　　②膀胱経１　　　③胆経

①   左肩こりの治療。

　　本治法で胃経が一番実であり、提鍼で診ると虚の反応もある。

胃経の中でも、左足背の示指４－３Ｋが一番の実であった。ウエーブで背中に飛び右背の４－３Ｋが治療点となる。接触鍼をしてから知熱灸。

 左の肩こりに右背の４－３Ｋを治療点にしていることに注目。

②   後頸部のコリ。

　実の経絡、２番目が膀胱経２であるから、左足背の薬指で実を探すと２－３Ｋが実であった。

　ウエーブで右下腿陽に飛び、右下腿陽２－３Ｋが治療点となる。接触鍼をしてから知熱灸。

本治法と共に上記の治療をすると、首、肩が自由に動くようになった。

１週間後、２度目の来院。

 左首の後ろと、左肩と首の付け根に少し痛みが残っている。

治療　本治法と共に、標治法として、右背４－２Ｋ、　右下腿陽２－２Ｌ、に鍼灸をした。

以上の治療で、症状はすべて改善、完治とした。