腹の虚実判定法 2014.04.28
腹を横、5つに分割した線を引きます。下から1,2,3,4,5と上に向かって5段階に分けます。
このうち、どこが一番虚で、どこが一番実になっているかを判定するものです。虚の順番を決めてカルテに書き込みます。
マグレバンと提鍼で比較脈診をして順番を決めて下さい。この順番を覚えておくと、治療点を決める時に参考になります。
例えば、虚の順番が1,2,3,4,5となっていたとします。知熱灸をする点をつける時に、1,2、の虚が強いところに治療点をつけるのは安心です。
しかし、5の実が強いところに、知熱灸の点をつけるのは危険です。実のところは接触鍼で冩す点をつけると考えるのが順当です。
全身のブロックはすべて5段階に分かれていますので、治療点を付ける時には、腹の虚実判定法で得られた順番を覚えておいて参考にすることが大切です。
また、腹で虚実を判定するには、冬など寒い時は困るので、手のひらで判定しても同じ事です。
手掌は先端が5で付け根が1です。比較脈診がしやすいです。
手掌の先端から関節ごとに横線を引き、手のひらは2等分します。それで5分割になります。
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