本治法の取穴 兪土穴編② 2014.04.07
本治法で使用する経穴の中で、兪土穴の取穴方法について解説します。
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茶色の点が経穴、紫色のラインが指標となる腱や骨です
*太淵(肺経)
部位 手関節前面の横紋上、橈骨茎状突起の下内側にある。
取り方 関節部で脈動部に取る。この部に数本の横紋があるが、大菱形骨の上際にあるものの上に取穴する。
(注)当院では、肺経を拇指に流注する一行線と、示指に流注する二行線があります。
一行線の太淵は上記の通りに取穴しますが、二行線の場合、橈骨手根屈筋腱の橈側に取穴します。
*太谿(腎経)
部位 足の内果の後角を去る5分、拍動部にある。
取り方 内果の最もとがって出ているところ(頂点)の直後で、後脛骨動脈の拍動を感じるところに取る。したがってアキレス腱より2・3分前方に当たる。
(注)当院では、アキレス腱の際に取穴します。
写真は腎経の一行線です。
*大陵(心包)
部位 手関節前面、横紋のほぼ中央部にある。
取り方 長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間で、神門と同じ高さに取穴する。
(注)当院では、長掌筋腱の尺側に取穴します。