カルテの書き方 2008.05.19
カルテの書き方
下記の表は、私が使っているカルテです。初めに患者さんの訴える主訴の欄が在りまして、中央部が本治法の記入欄になっています。下部に標治法の治療部位を書く欄があります。
この表に書いてあるのは、実際に治療している患者さんのカルテを参考にしました。
主訴 | 1、右坐骨神経痛 2、右腰痛、おじぎをする姿勢で痛む。 3、右そけい部の痛み 仰臥位で膝を曲げて外転させると痛い。 4、右臀部から大腿部、下腿を通って足先まで痛みが走る。 5、 6、 7、 8、 | |||
井栄兪経合 | 兪土穴を使う | |||
証決定 | 脾腎相克 | |||
逆気、邪 | あり | |||
虚穴1,2,3,4 | 脾経、腎経、心包経、肺経 | |||
実穴 | 肝経、小腸経 | |||
標治法の治療点 | 1、左背部5-1k 鍼灸 2、左腰1-1k 鍼灸 3、左前胸部5-1k 鍼灸 4、左右陰谷穴 灸 5、腰2-1K 灸 6、腹 へそK 灸 7、背 太椎、胸椎1,2,3、灸 8、 | |||
患者氏名 | 000 000 | 電話番号 | 00-0000 | 男,女 |
治療年月日 | H19年12月3日 | その他 | 初診 |
このカルテによる治療法
* 兪土穴を使います。脾腎相克の証で、女性ですから、右から脾経の太白、心包経の太陵、左から腎経の太谿、肺経の太淵を知熱灸で補いました。
* 逆気、と邪がありますから、右脾経に対しては右胃経の豊隆穴、右心包経に対しては、右三焦経の外関穴、左腎経に対しては左膀胱経の飛陽穴、左肺経の経渠に対しては左
大腸経の偏歴穴、に接触鍼を1回づつします。これによって逆気が治り、邪が取れる。
* 肝経と小腸経に実がありますから、それぞれの標治法をしました。虚の強い脾経や腎経、心包経、肺経には、腹と背の灸で補いました。(標治法については後で解説)
最初の診察した時点で、このカルテは全部書いてしまいます。治療はこのカルテに沿って進めてゆきます。