糖質制限の食生活
今、大流行の糖質制限、これが慢性病と深い関係にある事が分かりました。もともと、糖質制限は糖尿病、肥り過ぎの人、用に開発された食事療法ですが、糖質以外は何を食べても良い、というやり易い、食事療法です。
糖質制限というのは、白米のごはん、パン、ラーメン、うどん、ソーメン、等炭水化物の食品を制限するというものです。これらの食品は身体の中に入ると糖質に変化するという性質を持っています。
その為、炭水化物を好んで食べる人は、高血糖になりやすく、肥満、糖尿病、メタボになる人が多いのです。炭水化物は体内に入ると糖質に変化しますから、その血糖値を下げる為、膵臓からインスリンが大量に放出されます。
そして血糖値が下がりますと、その血糖値は下がり過ぎて、再び腹が減って何か食べたくなります。炭水化物を多くとる食生活は、血糖値の上昇が激しく、インスリンの放出する回数も多くなります。
このような食生活が長年続きますと、膵臓が疲れ果て、放出するインスリンの質が低下してきます。すると血糖値の下がりが悪くなり、高血糖状態となります。これが糖尿病です。
糖尿病は一旦なると治る事はありません。それは膵臓の慢性的な疲労で、臓器の質が低下しているからです。それを補うには食事の量を制限するのが一番良いのですが、糖尿病の人にとってこれは大変な苦労です。
そこで登場するのが糖質制限の食生活です。糖質(炭水化物)を徹底的に制限する代わりに、その他の食材はほとんど自由に食べることが出来るのです。もちろん腹8分目の食事ですが、厳格な糖尿病の食事よりは、かなり食べる量が多くなります。
この特徴は、血糖値が糖質制限をすると、どんどん下がってくるのです。さらに肥り過ぎの人は、10日間で2kgずつ下がってきます。2か月で12kg下がり、その人の標準体重になると、ピタリと止まるのです。
糖尿病専門病院では、この糖質制限の食事療法を取り入れている所が増えています。今までのダイエットで苦しい食事制限をしても、あまり体重が減らなかったのに比べると、食事制限をしないでも確実に体重は減少してきます。
人間のエネルギーは糖質と脂肪によって賄われています。まず糖質がエネルギーとなり、その後、脂肪がエネルギーとなります。過食があると糖質だけで賄われるため、残った脂肪は体内脂肪となって蓄えられます。
糖質制限は肉、魚、脂っこいおかず、もOKですから、糖質が少なくなった代わりに、肉、魚、脂身、などから脂肪がカロリーとなって燃焼します。この脂肪のカロリーは熱量が高く、体温を上昇させます。
私も糖質制限食を実行してみました。私は菜食主義で半断食を実行していますが、体温は平均して36,3度でした。それが糖質制限食に切り替え、肉、魚、を多くとるように切り替えたところ、体温が36,7度に跳ね上がりました。
肉や脂身は多くとると言っても、今まできっちりと制限していましたので、普通の人の3分の1ぐらいです。魚は普通に食べています。その位の脂肪であっても、脂肪の燃焼カロリーは、糖質に比べて高いのです。
体温が平均で36,7度になったという事は、基礎代謝が増えたことになります。運動しなくても寝ていても、基礎代謝でエネルギーが消費されますので、血液の循環が良くなり、低酸素も解消されるのです。
また、酸性体質は糖質制限と脂肪の燃焼によって、酸性の食品はすべてエネルギーとなって消費され、弱アルカリ性食品が残る事により、体質も弱アルカリ性になると思われます。
糖質制限は低血糖、高体温、高酸素、弱アルカリ性、の体質に変化させる可能性が高いと思われます。これは肥満、糖尿病、高血糖症、などの体質に対して効果的に働きます。
余分な脂肪の量により個人差はありますが、糖尿病治療の為、糖質制限食を始めた作家の梶山秀樹氏は、わずか3週間で体重が20キロも減りました。その体験をもとに【おやじダイエット部の奇跡、糖質制限で平均22キロ減を叩き出した中年男の物語】という本も書かれたほどです。
人間の細胞はやく70兆個。毎日その20%が死に、新しく又生まれ変わっています。その新陳代謝のサイクルは、例えば皮膚なら4,5週間、動脈なら2,3週間、胃の内壁は5日、骨は6~12か月、物質としての身体は1年間で更新されています。
このように食べ物によって人間の身体は常に変化しています。たとえ糖尿病と宣告されても、1年に1回は身体を完全に新しく作り替えているのですから、治してみせるという、強い心構えで取り組むと治る可能性が高くなります。
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