ジャムは安全か
ジャムというのは本来、果物と砂糖だけを煮詰める事によってできるものです。ヨーロッパでは、どこの家庭でも簡単に手作りしていた食品でした。それが食品メーカーによりさらに美味しく、日持ちがして、安く出来るようになりました。
その為、買い入れたジャムには食品検査をすると、下の方にランクされる商品になっています。食品添加物としては特別悪いものは入っていないのですが、安くするためのテクニックをふんだんに使っている可能性があります。
果実にはペクチンといって、砂糖と共に煮詰めるとドロドロの粘りっ気が出る性質があります。砂糖は防腐剤にもなりますので、日持ちのするジャムが出来ます。古くからヨーロッパではジャムは国民食として親しまれていました。
果実と砂糖だけで簡単にできるジャムに、添加物を使用するにはわけがあります。まず、ドロドロにするジャムですから、A級品を使う必要はありません。B級品、C級品、のくず果実で充分ジャムは出来ます。
ところが、くず果実を使うと問題があるのです。果物は青くても、熟れ過ぎても、ドロドロのゲル状にはならないのです。ちょうど食べごろの果実の場合は、うまくドロドロのゲル状になります。
そこでくず果実を使っている業者の場合、ドロドロにさせる為、合成されたペクチンを添加します。このペクチンも果実から合成されていますので、身体に悪いものではありません。
しかし、自然の果実に含まれるペクチンと、果実から合成されたペクチンでは、おのずからその質はかなり低下しています。その為、ペクチン添加と書いてあるジャムは下位にランクされると思ってください。
本来ペクチンというのは優秀な食物繊維です。ほとんどの食品の成分は小腸で吸収されて全身に行き渡ります。しかし、食物繊維は体内の消化酵素で消化されずに、大腸まで達し、排泄されるので、大腸で善玉菌の餌となり、腸内環境を整える効果があります。
その他、免疫力の向上、便秘の解消、血糖値の上昇を緩める、善玉菌の餌となる為、悪玉菌の繁殖を抑制する。脂肪の吸収を抑制して、コレステロールを下げる働きもあるのです。
このように優秀なペクチンと共に果物の栄養も兼ね備えたジャムはランク表では優秀食品の中には一つもないのです。悪くもないが全体的に見ると、ほどほどの位置に甘んじている。次にランク表の中でジャムの位置を見てみよう。
優秀食品 なし
良い食品 桃の里のおばちゃんが造ったナシのジャム
桃の里のおばちゃんが造ったブドウのジャム
手造りジャム 加藤産業
普通の食品 オレンジマーマレード 兵庫興農
ストロベリージャム イオン
緑黄色野菜ジャム 兵庫興農
注意する食品 まるごと果実イチゴジャム アオハタ
トリプルベリージャム 兵庫興農
イチゴジャム 加藤産業
オレンジマーマレード 加藤産業
食べない方が良い食品 なし
上記が脈診術で検査した結果となりました。何故、優秀な果物のジャムが中程度のランクでウロウロしているのか?これは砂糖が関係していると思われます。
果物2に対して砂糖1を加えます。果物に対して半分の量は砂糖でありますから糖度は65%にもなります。せっかく優秀な果物を原料にしていながら、精製された砂糖を大量に使うため、全体のランクは中程度に落ちます。
精製された砂糖を使うと、香りや食感がスッキリとした後味の良いものになるのです。このため精製されたグラニュー糖や上白糖が使われるのですが、健康の面から考えるとマイナスになります。
最近では甘さ控えめのジャムも好まれており、糖度45%のジャムも市場に出回っています。糖度45%では粘りが出ない為、合成ペクチンを使って無理に粘りを出しています。
このように味や糖度にこだわる為、健康には良くない製品となってしまいました。健康に良いジャムを造ろうと思うのなら、黒砂糖やテンサイ糖を使って、果物だけで煮詰める手造りジャムを造ったらいかがでしょうか。
古くからヨーロッパでは各家庭で、果物と黒砂糖だけでジャムを造っていた歴史があります。簡単に作れるジャムです。家庭で作るジャムが一番優秀な食品となるでしょう。
リンゴとてん菜糖を使ったレシピ
材料 りんご 1個 皮をむいて細かくに切る
てん菜糖 大匙 2杯 甘味はお好みで調節
作り方 リンゴはミキサーでドロドロにする。
鍋に水3分の1カップとドロドロのりんごを入れ、沸騰してきたら火を弱めて、てん菜糖を入れ、水分がなくなるまで煮詰める。出来上がり。賞味期限、冷蔵庫で1週間。
甘味の少ないスッキリしたジャムが出来上がります。いくらでも食べられるので、すぐ無くなります。少し多めに造って冷蔵庫で保存しておいた方が良いかもしれません。
※臨時休診日はお知らせをご覧ください。
[施術時間]
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