復食の味噌汁
断食5日目から復食に入る。今日の朝は味噌汁だけ小さなお椀に味噌汁が7文目入っている。それでも出てきた味噌汁に手を合わせて拝んだ。味噌汁がこんなに有り難いと思ったことはない。
玉ねぎ、かぼちゃ、大根、ゴボウ、などの具が僅かばかりはいっている。1つずつ摘まみ上げて、愛おしい物でも口に入れるように有り難く味わった。このぐらいの量であれば、早食いだとおそらく1分で食べられる。
それをゆっくりゆっくり、20分ぐらいかけて食べた。早く食べたらこの美味しい感覚があっという間に終わる。夢にまで見た食物だ、そんなに早く終わってはもったいない。
昼からも4時ごろ味噌汁が1杯出るだけで今日の復食はおわる。復食と言っても断食とあまり変わりがない。それでも復食はありがたい。明日の復食は玄米ご飯が少しは出るのだろうか?
食べ物がこんなに美味しいとは思わなかった。家に帰っても毎日、美味しいと思えるような食生活をしてみよう。それには腹5分にして、毎食腹が減って我慢できない状態で食べるのが良いだろう。
美味しい、美味しい、と味わいながらゆっくりとよく噛んで食べる方が、より満足感が味わえる。今までは美味い、不味い、と言いながら選り好みして食べていたが、断食を経験すると、どのような食材でもありがたい。
食べることが楽しいことであり、満足感を得られる食事であることは分かっていたのだが、断食をして感じたことは、満足感でも大きな差があることだ。
1の満足の食事と、100の満足の食事とは天と地の差がある。
同じ一生を過ごすのなら毎回、100の満足を得られるような食生活をしたら、より人生が楽しくなるのではないか?
そうか! 老人になっても、物の考え方で、全てのものが有り難く感じる生活をすれば良いのだ。足が痛い、腰が痛い、と不満ばかりを考えるよりは、
ボケていない自分を有り難いと思ったら人生楽しくなる。
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