断食2日目の朝早く
昨日は6時寝てしまったので、朝の4時でも10時間も寝たことになる。もう寝られない。外は真っ暗で、隣の部屋も宿泊者がいるので物音は立てられない。
廊下の突き当りにあるトイレに行くのにもそっと忍び足だ。
昨日飲み残していたペットボトルのお茶を飲んで、空のボトルを見て、そうだこのボトルに今日からオシッコを入れたらよい! 口が小さいから入れにくいが、何とか入れたら蓋も出来るし、トイレに捨てに行くにも簡単だ。
しかも、何回でも使える、やってみよう。慎重に小さな口から尿を入れた、大成功だ。少しもこぼれない、男性の精器はうまくできている。これなら蓋をかっちりと締めれば、安全だ。
よし!よし! 俺って、なんて頭が良いのだろう! これって悪知恵というのだろうか? なんでもありの発想が湧いてくる。
昨日6時から寝たので、朝の4時に起きたらもう寝られない。頭がすっきりして、何でもする意欲が湧いている。パソコンを使ってなんでも書き込んでいるのが唯一の楽しみだ!!
何しろプレハブの建物だから廊下だってみしみし音がする。自宅でのんびり生活していた自分には、共同生活は独身時代のアパート暮らし以来だ。共同生活は気を遣うものだ、改めて思い出した。
朝の4時に起きるとさすがに時間を持てます。家に居る時は、朝の支度がいろいろあるので時間が足りないが、ここでは何もすることがない。冬至というだけあって、朝の6時になっても外は真っ暗闇だ、身動きが取れない。
それよりも何よりも自由人である自分の場合、この断食道場に来て,
フト考えたこの生活もしかして食事を完全に与えてくれたら、老人ホームと同じではないのか? 何でもかんでもして呉れる。冷暖房完備、動けなくなったら介護までしてくれる。
自分は年を取ったら老人ホームに入ることを考えていた。でも、この生活が全てになるのなら嫌だ。自分は老人ホームの規律を守ることが出来ないだろう。何でもやりたいことをやる自分に対して、老人ホーム側は当惑するに違いない。
手足が動かなくなった時に備えて、老人ホームのことを考えていたのだが、断食道場で共同生活の体験から、自分の行く末は老人ホームではない。最後までピンピンコロリで自宅での生活を維持しなくてはならないような気がした。
頭がボケない限りは、手足が動けないような老人になっても、持ち前の悪知恵を生かして、何とか自分で生き抜いてみよう。
断食をすると痴呆症にはならない。痴呆症は甘いものやお菓子、間食、過食が原因で、腸内環境が悪くなり、その影響で脳機能に委縮が起き、痴呆症になる。痴呆症にならないためにも断食は必要だ。
頭さえしっかりしていれば、悪知恵にかけては、誰にも負けない自信がある。
自分の将来のことくらいは何とでもなるだろう!! 時間が余って仕方がないので、いらんことばかりを考えてしまう。
今は、朝の6時20分、外はまだ真っ暗闇だ。朝の運動に出かけたいのだが、真っ暗闇の中をごそごそ動き出すと、断食道場の人に叱られるかもしれない。冬至とはなんて、夜が長いのだろう。
部屋の中で、隣の部屋の人に迷惑が掛からないように静かに体操をする事にしょう!!
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