夏は腎の弱る季節
夏も8月の終わりになると、腎を弱らせて治療に訪れる患者さんが多くなる。
暑いので寝るときに冷房を掛けたり、扇風機をかけて裸で寝る人も多い。朝方になって寒くて、慌ててタオルケットを掛けるのだ。
この時の寒さで腎系統に負担がかかり、腎を弱める結果となる。先週来た患者さん、小学生、体がだるくて仕方がない、気分の浮き沈みが激しい、いらいらする、眠りが浅い、食欲がない、人前に出るのが怖い、部屋から出たくない。
このような症状で来院した。診察してみると、腎経が弱って、その反動で肝経が過敏になり、気分の浮き沈みが激しく、イライラする。腎経の弱りは人前に出るのが怖い、部屋から出たくない、眠りが浅いなどの症状となって表れる。
その症状が重なると体がだるくなり、うつ気味な気分になり、やる気も起こらなくなる。治療は腎経を補って強める温灸と、肝経の過敏を抑える、接触鍼をした。この治療が終わる頃にはダルさも無くなり、元気におしゃべりをするようになった。
このような治療3回でこの小学生は完治した。9月の新学期には少し遅れたが、何とか登校出来るようになった。夏は暑いので体を冷やすことが多い。冷房、扇風機、冷たい飲み物、冷たい食べ物、夜中の冷え。
暑いので熱中症ばかりが飛びぬけて、問題にされるのだが、腎経の冷えによる負担から、鬱っぽくなる病人が出ることも多いのだ。子供だけではなく、大人も夏の暑さで体が怠くなる様だったら、腎経の弱りを考えたほうが良いかもしれない。
夏は体を冷やしすぎないようにする事も大切な季節だ。
※臨時休診日はお知らせをご覧ください。
[施術時間]
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