ぎっくり腰、その原因?
30才台の若いお父ちゃんが、へっぴり腰で治療室に入って来た。寝台に仰向けになって寝るのにも一苦労するような、重症のぎっくり腰だ。
じっとしていてもヅキンヅキンとくる、寝返りも打てない、夜中に無意識で体を動かすとヅキンと痛みが走って目が覚める。
約1時間の治療をしてさあ起き上がってください。というと恐る恐る起き上がった。来た時の半分くらいの痛みはなくなっていた。
先生、あさって飲み会があるのですが、飲んでも良いですか? ダメだね、今の状態では、飲んだらまた悪くなるよ。
では、良くなったら飲んでも構わないのですね。ゴルフのコンペや、飲み会は1週間に4回はあるんです。ヘー そんなに飲み会が多いの。
そうなんです。付き合いが多いものですから。むしろ付き合いが多いことを誇らしげに、笑いながら言っている。
これは、ぎっくり腰がなんで起きるのか? 原因をしっかり話しておかないと、また何度でも痛い痛いと言ってやってくるかもしれない。
若いうちは、元気だから、いくら飲んでも大丈夫と思っているらしい。体が悲鳴を上げて、危険信号を発信しているのを、分かってあげようともしない。
ぎっくり腰の原因はなにか知っていますか? なんですか先生? その、飲み会ですよ。えっ!! 飲み会がぎっくり腰の原因ですか?
そうですよ、飲み会では知らない内に、限界を超えて飲んでしまいます。そうすると、それを消化するために体は夜中じゅう、休む暇もなく働きます。
内蔵は疲れはてて、背中がパンパンに凝ってきます。そんな時、寝冷えや、風邪ひきが入ってくると、咳とか、くしゃみ、起き上がる動作、など軽い動きでもギクッと来て、アッと思ったら、もう動けなくなっています。
背中のパンパンに凝った筋肉が限界に来て、細かい神経が少し切断するのです。細かい神経でも、神経は神経です。ものすごい痛みが襲ってきます。
また飲んだらもう一回、続けてぎっくり腰を起こしますよ。あっ!! そうですか。 そういえばぎっくり腰を起こした前の晩、意識がなくなるくらい飲みました。
先生、もう飲み会には出席できないのですか? そんなことはないけど、自分の体のことを思いやって、ほどほどに飲む、心がけが大切です。
若くて、元気で、何をしても体が吸収してくれる人は、限界を超えて無茶をする場合が多い。ぎっくり腰はその無茶を警告する信号ですから、ありがたく受け取って、反省する、いい機会かもしれません。
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