鍼灸はなぜ効くのか
鍼はどのような時に効くと思いますか? 鍼は痛みに対して特効的な治療効果を発揮します。痛みというのは、炎症、腫れ、過敏、発赤、興奮、など身体が過大に強く反応している状態です。
過大に強く反応しているところに鍼をしますと、炎症がスーッと引くのです。ぎっくり腰、寝違い、50肩などの痛みに対して的確な場所に鍼をしますと、今まで起き上がれなかったぎっくり腰の人がスタスタと歩きだすほどの効果があります。
灸は弱った部分を力ずけて、補い強くする働きがあります。温泉や太陽、暖房などで冷えた身体を温めた時、アア―生き返ったと思うことがあるでしよう。
お灸は穴という独特な治療点を保温することにより、体の弱点をよみがえらせる働きがあるのです。
鍼灸をどのようにして使うのかというと、例えば50肩の患者さんの場合、腕を回すと突き刺すような痛みが出ます。これは実(炎症、過敏、など)の反応です。
実の反応に対しては的確な場所に鍼をして炎症を静めます。
また、50肩の人は夜中に疼くとか、じっとしていても重だるい、といったことをよく訴えます。このような疼き、冷え、シビレ、ダルサ、などは部分的に弱った症状なのであります。このような所にはお灸をします。
このように病気というのは強すぎたところと、弱ったところができて、体のバランスが崩れているのです。このバランスの崩れを、はじめの診察の時に的確に判断します。
実(炎症、過敏)のところは、場合によっては何時までも居座ることもあります。首の痛み、坐骨神経痛、腰痛、膝痛、など何時までも治らないで困っている人もいます。このような時、鍼で炎症を起こしている原因の処を静めてやると、回復がぐんと早くなってきます。
また、弱っている部分(冷え、シビレ、疼き)がなかなか回復できないで困っている人もいます。同じ病気でも実のところと、虚(弱っているところ)が同居している場合が多くあります。
このようなバランスの崩れに対して、実のところには鍼治療を、虚の処には灸治療を施してバランスを取ります。
人間の体は自然治癒能力がありまして、常に治そうとする力があります。その力を導き出すために鍼灸がお手伝いすると、身体は見違えるほど活発に病気を克服する力を発揮するのです。
このホームページにも臨床例が多く載せられていますが、何の病気にも効くように数多くの臨床例が書かれています。鍼灸は身体を総合的に見て、どこが実となっており、弱っているところはどこか、を全身的な視野から診ていきます。
その診断がついたら、診断に合わせて鍼灸をします。その結果、身体のバランスがピシッと整った時、前にも書いたように、身体の持っている自然治癒能力が活発に働きだします。
鍼灸は身体のバランスを整えるお手伝いをするだけです。身体は何の病気でも治そうとする力があります。後は身体が勝手に治る力を発揮して治してしまいます。鍼灸が何の病気でも治すのではなくて、身体の治そうとする力を手助けしているのが鍼灸です。
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