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鍼灸おもしろ日記

認知症の予防対策 2015.01.20

認知症の予防対策

 

 認知症には、脳神経死滅型、脳血管障害型、脳内脂肪型、など大きく分けると3つのパターンがある。これらの原因となる前段階の疾患は、高血圧、糖尿病、メタボ、などが大きく関係している。

 

 すべての病気は、生活習慣の中から生まれてくるものであって、突然、癌や認知症が天から降って湧いたように出てくるものではない。正しい日常生活を実行している人は病気にもかかりにくい。

 

 癌、糖尿病、心臓疾患、認知症、などに掛った患者さんが、真っ先にやることは生活習慣の欠点を直し、正しい食生活を実行することです。

 

 ここの所をそのままにして、薬や手術で治そうとするところに無理が生じます。高血圧になったら血圧降下剤、痛みには鎮痛剤、熱には解熱剤、便秘には下剤、重い病気には手術、すべて症状だけを取り除く治療です。

 

 その病気になる食生活の根本を見ていません。根本をそのままにして、薬づけの毎日を送れば、現在465万人いる認知症患者さんが、10年後には確実に700万人になることでしょう。

 

 病気になる原因としては、過食、間食、美食、酒、タバコ、運動不足、食品添加物、ミネラル分の不足、薬の飲み過ぎ、などがあげられます。

 

日常生活で最低限、気を付けるのは、下記の3点です。これだけでも本気で実行していれば、病気になる確率はぐんと減ります。

 

 少食を心がける。生活で消費される栄養と、入ってくる栄養のバランスが同じになると、コレステロールやドロドロの血液になる要素がなくなるので血液はサラサラになります。

 

 運動を心がける。毎日、運動をすると血液の循環がよくなり、渓流の水のように新鮮な血液が流れるようになります。

 

 野菜ジュース、を心がける。新鮮な野菜や果物をミキサーに入れ豆乳で割って、ドロドロのジュースを作ります。これを毎朝飲んでいると血液も体液もサラサラになり、全身が若返ってきます。

 

 ここで興味深い「マクガバンレポート」を紹介しましょう。

 

 1977年、当時のアメリカでは医療費が増大し、財政的危機にありました。「こんなに医療に金を掛けているのに、どうして病気の人が減らないのだ」と、当時のフォード大統領は言うわけです。

 

 そして大統領の命を受け、アメリカ上院栄養問題特別委員会が慢性病と食事との関係について世界的に調査し、一向に病人が減らない理由、医療費が下がらない理由を突き止めました。

 

 それがマクガバン,レポートなのですが、マクガバンというのは同委員会の委員長の名前です。

 

 どれほど巨額の医療費をつぎ込んでも、それで国民が少しでも健康になればいい。しかし事態は全く逆で、このまま推移すれば、アメリカの国そのものが病気のために破産してしまうだろう。

 

 心臓病をはじめとする諸々の慢性病は、肉食中心の誤った食生活がもたらした食原病であり、薬では治らないと決めつけ、高カロリー、高脂肪の商品つまり、肉、乳製品、卵、といった動物性食品を減らし、出来るだけ精製しない穀物や野菜、果物を多くとるようにと勧告しています。

 

 タンパク質(肉)の摂取量が増えると乳がん、子宮内膜癌、前立せんがん、結腸、直腸がん、膵癌、胃癌、などの発生率が高まる恐れがある。

 

 このマクガバンは、当時副大統領候補に推されるほどの有望な政治家でしたが、委員長に任命されたお蔭で、その政治生命は絶たれてしまったそうです。なぜでしょうか?

 

 「現代医療は手術や薬に偏り過ぎて、栄養的な視点が欠如している片目の医療だ!」「肉食中心の、誤った食生活をしているから、病気になるのだ!」

と、そのレポートには、そんなことが書かれていたのです。

 

 全米医学界、製薬業界、畜産業界、がだまっているわけがありませんね。残念ながら、マクガバンは、翌年の副大統領選挙に、落選してしまったのでした。

 

 実はそのレポートには、穀類を主食として豆類、野菜、果物、海藻、それに小魚や貝類を少量添える、「元禄時代の日本の食事」和食こそが、人類の理想食であると書かれています。

 

 「なぜ、元禄時代以前?」 理由は元禄時代に精米技術が発達し、白米を食べるようになったからです。その結果、(江戸わずらい)すなわち、脚気が大流行したという話が歴史に残っています。

 

 お米は精白することで、胚芽に含まれるビタミン、酵素、ミネラル、食物繊維、といった貴重な栄養素がなくなってしまいます。ですから、栄養的に優れている玄米を主食にしていた頃の和食が、理想的な食事というわけです。

 

 そしてそれ以降、栄養素としての研究が進み、1994年、食品と医薬品との中間的な存在である、サプリメント=栄養補助食品が、開発されました。

 

 健康を維持するための栄養補助が目的ですから、どこに効くという薬のような使い方ではなく、健康になるための食品と、とらえてください。

 

 さて、このマクガバンレポートの素晴らしいところは、右肩上がりで増え続けていた、心臓病、癌、脳血管障害、などが現実に減ってきたことです。

 

 日本の認知症患者さんは今、右肩上がりで増え続けていますが、これは決して減らすことはできません。増え続ける事でしょう。医学界、製薬業界、政府が薬や手術に頼る政策を現在も続けているからです。

 

 根本を治さず症状だけを取り除く手法は、今後必ず財政の行きづまり、医学の破滅、をもたらすことでしょう。なぜなら現代の日本には、マクガバンや坂本竜馬のような骨のある改革者は、出てこないのではないかと思うからです。

 

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