30歳、男性、
背中がダルクて、元気が背中から吸い取られてゆくような感じになる。妙な表現をして来院した患者さんがいた。
この男性、とても元気そうで、とても病気など持っているようには見えない。体格がよく、少し肥り気味ではあるが、肌つやもよく健康そのものと言う感じである。
自分は病気などしたことが無く、子供のころから健康優良児と言われてきた。その自分が近頃では、背中がダルクて困っている。
その上、目が疲れるようになってきた、目を開けていると疲れてくる。こんなこと初めての経験なので、何か悪い病気にでも掛かっているのではないか心配ですという。
夜の食生活を聞いてみた。
夕方8時ごろ食事をして、終わってから飲み始める、ビール2本、焼酎4杯、酒のあてをつまみながら12時ごろまでは飲んでいる。
その後、風呂に入ってから就寝、ほとんど毎日このような生活をしている。
不思議なことに、本人は、このような食生活が良くないとは思っていないのである。20歳のころからずーっと続けてきた、食生活が悪く、そのために健康を害したとは思っていない。
この食生活を指摘すると、10年間もなんでもなかった食生活が、今になってどうしてこんな症状を出すのですか? と首をかしげた。
10年間の悪い積み重ねが、耐えに耐えてきた内臓も限界に来て症状を現し始めたのですよ。
このまま薬でも飲んで、ごまかしながら、悪い食生活を継続していたら、50歳代には肝硬変、肝臓がん、肝脂肪、などの重篤な病気になること間違いありません。
ただ救われることは、酒飲みは肝臓が人より強いから酒が飲めるのである。酒の量を適正に自己管理できれば健康は取り戻せる。
酒は飲まないほうが良いが、酒飲みに、酒を止めなさいと言っても効き目は無い。本人が自覚して、健康管理するしか道は無い。
健康な人で、このような食生活をしている現代人がいかに多いことか。医療費が年々増大する傾向にあるのは、国民のわがままが反映されている象徴だ。
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