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鍼灸おもしろ日記

膝関節痛は自分で治そう 2009.02.03

膝関節痛は自分で治そう

 

 

「膝に水がたまって困っています」「先生、こんな膝でも治るのでしょうか」

 

と言ってやってくる患者さんがいる。

 

 

 

 この人は膝が悪いから水が溜まると思い込んでいる。自分の生活の中で、膝に水の溜まるような悪い習慣があって、膝に水が溜まっているとは考えていない。このような痛い膝にした、自分を反省して膝さんに申し訳なかったとあやまり、自分の生活習慣を改めると、膝は治ってくれる。

 

 

 

 すべての病気は原因があって結果があるのですから、結果が悪いときは自分のどこが悪くてこんな結果になったのだろうかと、真剣に考えることが大切だと思う。

 

 

 

 しかし、自分はどう考えても身体に悪いことはしていないと思っている患者さんが多いのです。

 

 そこで今回は、知らず知らずに身体に悪いことをしていた習慣について書いてみようと思います。

 

 

 

 膝が悪くなる人の場合、普段はわりと健康で食欲旺盛な人が多いのです。好き嫌い無く、なんでもたくさん食べます。中には3度の食事以外でも、友達とお茶のみをしながら間食する人もいます。

 

 

 

 食欲旺盛ですから、脂っこいものや肉類でも、腹いっぱい食べます。夜の8時に食事が終わって、11時に寝るとします。

 

 

 

 脂っこいものや肉類を腹いっぱい食べると、消化するのに6時間くらいかかります。内臓は食事を消化するために夜中の2時まで残業させられるのです。

 

 

 

 あなたなら、夜寝るときに今から3時間、働きなさいと命令されると、どうしますか、きっと怒り出すでしょう。

 

 

 

 それが毎日のように残業がある場合、とうとう内臓は弱り始めます。その上3度の食事の合間にも、間食と言う食物が入ってきます。

 

 

 

 年を取って体力が衰えてきているのに、残業は毎日あるし、昼間、休もうと思っているときにも、間食が入ってきて休ましてくれない。

 

 

 

内臓は膝に溜まった水分を吸収するだけの余力がなくなってしまいます。膝が悲鳴を上げて泣いている状態、これが膝関節痛です。

 

 

 

ここに書いてある表現は少しオーバーに書きました。しかし、多少の差はありますが、膝関節痛の人の場合、このような生活習慣があることが多いのです。

 

 

 

できることなら夜の食事を、腹8文目の食事にして、寝るときには腹の減った状態で、内臓も共に休めるようにしてください。

 

 

 

間食は厳禁です。年を取って、運動量も少なくなっている人の場合、間食は間違いなく膝関節に負担をかけます。

 

 

 

この年代になると、薬をたくさん飲んでいる人が多くなります。薬もまた内臓の負担になります。必要な薬は仕方がありませんが、薬はなるべく飲まないように、先生と相談して減らす方向に持っていくことです。

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