癌と鍼灸
臨床例 82歳の末期癌の患者さん、肺がんの手術をして6か月後再発、全身に転移しており手術ができない。
そのうえ肺に水が溜まりだし、息が苦しい。寝られない、体がだるい、足が冷える、不安感や動悸がある。
肺の水を取る手術をしたところ、コップに4杯ほどの水が取れた。本人が家に帰りたいと切望するので、医者は状況を判断して、家に帰すことにした 。
家族の者を呼んで、お気の毒だが、余命は早くて3か月、長くても6か月の命しかありません。家で安らかな余生を過ごさせて上げてください。
家族の者はビックリしてしまった。どうしょう、相談の結果、いつも利用している鍼灸の先生に付いてみよう、ということになった。
鍼灸の先生は、癌の緩和ケアはできるけど、命の保証はできない.それでもよかったら診せてください。
それから鍼灸の治療が始まった。週に2回のペースで鍼灸治療をした。鍼灸をすると息が楽になり、元気になって、気分も爽快になるといって、患者さんは喜んだ。
3週間後に病院の定期検査に行ったところ、胸の息苦しさがないのに医者は驚いたが、念のため水を抜いてみた、4㏄の水が僅かばかり取れた。
この回復ぶりに、医者は自信を回復したのか、これだったら、抗癌剤治療を始めましょう。胸に水が溜まらなくなりますよ。と言って家族の者を説得した。
1か月に1回のペースで、4か月間、抗癌剤の治療を行うことになった。
抗癌剤治療を行うと、病状は一気に悪化した。息苦しい、眠れない、動悸、不安感、だるい、あらゆる症状が噴き出してきた。
しかし、鍼灸治療を行うと、徐々に安定して、次の抗がん剤治療までには、すっかり元気を回復していた。医者はこの回復は、抗癌剤治療の効果ですと説明した。
4か月間で4回の抗がん剤治療で終わる予定だったが、思いのほか
患者さんが元気なため、それからも抗癌剤治療は続いた。
毎回、抗癌剤治療の後は、一気に元気がなくなるが、鍼灸治療でこつこつと元気を回復させた。
6か月の余命と言われた患者さんは、6か月経った現在、とても元気で畑に出て秋野菜の種まきをしている。
血液検査の数値すべて健康な範囲以内で、医者も驚いていた。おばあちゃん何か他の治療をしていますか? 私はね、お灸が大好きで週に2回、お灸の先生のところに通っています。フーン!! 医者は首をかしげた。
全身を見てバランスを整える。
鍼灸治療の良いところは、全身のバランスがどのように崩れているかを見ます。その崩れをなくしてバランスをとってやる治療をします。
身体はバランスが取れると、自ら健康になろうとする自然治癒能力が活発に働き出します。そのため、免疫機能が向上して、癌細胞を抑制する力がとても強くなります。
症状の改善効果が優れている。
癌になると、驚くほどたくさんの症状が現れます。食欲がなくなる、眠れない、体がだるい、不安感、イライラ、息苦しい、痩せてくる、痛み、微熱、その他、毎日のように色々な症状を訴えます。
鍼灸の良いところは、一つの症状に対して、1か所のツボを使います。10の症状があれば、その症状に応じた10か所のツボを使います。
薬だと、その症状に合わせて何種類もの薬が必要になりますが、鍼灸では、鍼の刺激と、知熱灸の温熱刺激だけで効果が出ます。副作用がなく、身体に優しい治療法なので、患者さんへの負担はありません。
漢方薬や鍼灸は長く続けないと効果が表れないと言われていますが、そんなことはありません。効果が表れないというのは、的が外れているだけのことです。きちんとツボにはまると、その場で素晴らしい効果が表れます。
身体のストレスがなくなると免疫力が向上する。
食欲がなくなる、眠れない、痛い、息苦しい、などの症状が鍼灸をすると、ずいぶん楽になります。そのような症状からくるストレスがなくなると、よく眠れるので、体力、食欲も回復して気分的にも晴れやかになります。
よく眠れて、食欲も回復すると、免疫力が向上して癌に対する抵抗力が強くなり、癌細胞の増殖が抑えられます。
検査の数値がよくなる。
癌患者さんは定期的に血液検査をします。鍼灸をしていると血液検査の数値がだんだん良くなって、医者も驚くほどの健康な数値になります。
癌患者さんだけでなく、他の病気でも、鍼灸をしていると血液検査の数値はどんどん良くなることはよくあります。鍼灸はその人自身が持つ自然治癒力を強める治療ですから、検査の数値もよくなります。
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[施術時間]
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