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臨床例

めまい 右回転 2017.02.23

めまい 右回転  高松店 丸亀店

 

臨床例 60歳 女性 
 眩暈が激しく、寝ていても右に回転している。ふらつき、吐き気もある。寝ている時の方が眩暈が激しく、起きているとふらつき程度でがまんできる。食欲があまりなく、吐き気もするので、おにぎりをよく噛んで食べている。

 

 3日前に風邪を引いて気分が悪かったのだが、熱も出ないので、ほおっておいた。ところが今日の朝から眩暈がして寝ていても右に回転する。我慢できなくなって起き上がったら、ふらつきはするが、我慢が出来る。

 

 吐き気があって、みぞおち辺りがもやもやする感じがある。熱を測ったが、あまり熱も出ていないようだ。兎に角、気分が悪い。

 

治療

 

 眩暈なので、耳の前後を提鍼で探ってみると、耳の前に実と虚の反応が出ていた。顔面は手掌または足底と関連している。手掌と足底、どちらに実の反応が強いか比較してみると、足底の方が強い。

 

 足底のどの指に実の反応があるのか提鍼で探ってみると、足拇指内側に実の反応が出ていた。拇指のどこが強いかを調べてみると足首よりの中封穴に実の反応が出ていた。そこで中封穴に接触鍼を反応がなくなるまで行なった。

 

 中封穴の反応がなくなると同時に、寝ている時の眩暈はなくなった。起き上がらせてみると、みぞおちのムカムカが残っているという。

 

 ムカムカは肝経の症状なので、足拇指内側をもう一度、提鍼で探ってみると、足拇指内側3-5Lに実と虚の反応があった。ここからウエーブで腹に飛び期門穴L(腹の3-5L)を治療点とした。

 

 期門Lに接触鍼をしてから知熱灸をした。この治療によってムカムカは無くなった。

 

 2回目 眩暈の方は最初が10なら、今日は2ぐらいになっていた。今回も中封穴に実の反応が残っていたので、接触鍼で取り除いた。


3回目、眩暈の方はほんのかすかに残っているという。中封穴を提鍼で探ってみると、かすかな実の反応がある。それを接触鍼で取り除いて完治とした。

 

考察 眩暈、ムカムカ、吐き気、等の症状は肝経の変動が関係していますから、まず、肝経の変動に注目して治療点を探しています。

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