子供の嘔吐 丸亀店 高松店
夕方になって、今から診て貰いたいのですけどいいですか?と言って電話が掛って来た。とても怯えたような口調で、心配している様子がうかがえる。いいですよ、どうぞ。まもなく3歳の女の子を抱っこしたお母さんがやって来た。
昨日から3回も嘔吐したのです。お医者さんに行ったけど、喉の変調もないし、別に異常ありませんと言って返された。だけど、お母さんは、何か大変な病気にでもなっていたら大変と思って気が気でない。
普段は元気で嘔吐などしたことのない子供が、突然3度も嘔吐したものだから、お母さん、ビックリ仰天してしまっている。これは、お母さんの気持ちを落ち着かせるような話し方が大切になると感じた。
時々やってきていた患者さんで、今回も鍼灸院で診て貰おうとやって来た。診察してみると、風邪ひきの症状がはっきり出ている。鍼灸では逆気と言って、風邪ひき特有の脈の変化を検出することが出来る。それによって風邪ひきは簡単に判別することが出来るのです。
お母さん、この嘔吐は、何か悪い病気とか、内臓が悪いということではなく、普通の風邪ひきから来ている症状ですよ。あらそうなの、お母さん、風邪と聞いていくらか安心したようだ。親心で、何か重い病気でもあったら大変と心配していたのが、一気に肩の荷が下りたような態度に変わった。
風邪ひきの治療をするとともに、背中の5-1Kというツボに鍼灸をした。このツボは胃の不快感を取り除く特効穴であります。風邪を引くとウイルスが胃腸の中にも侵入して、ここで免疫細胞とウイルスが戦闘を繰り広げています。その時、胃に不快感が起きて、嘔吐をしやすくなるのです。
嘔吐するということは、ウイルスと免疫細胞と胃の内容物を、同時に嘔吐することになります。特にウイルスを嘔吐して、出してしまうことが出来るので、風邪ひきの嘔吐は、身体にとって良い反応なのです。
背中の5-1Kに鍼灸をして、胃の状態を良くしてやると、たちまち胃はもとの元気な胃に戻ります。嘔吐によってウイルスを出しているので、鍼灸治療によって胃が元気になると、残ったウイルスはたちまち死滅してしまいます。
治療が終わって、ハイ終わりましたよ、と言って背中を軽くたたくと、女の子は飛び起きて、お母ちゃんに抱き付いた。お母ちゃんの胸に顔をうずめて、甘えている。女の子って可愛いね。お母さん、にっこり笑って、女の子の頭をなでていた。
※臨時休診日はお知らせをご覧ください。
[施術時間]
丸亀本院: AM8:30~12:00/PM2:00~7:00
高松院: AM9:00~12:00/PM2:00~7:00