くよくよ考える
臨床例 男性 30歳
症状
どうでもよい事を考え出すと、頭の中を同道めぐりして、何時までもくよくよ考えている。考え出すと眠れない事もある。
頭の中がすっきりしない、複雑な問題を解決しなければならない仕事の場合、深く考えると、頭がパニックになって、先に進めない状態になる事もある。
仲のよかった友達に、少しばかり小言を言われただけで、その事にこだわり、何時までも考え込んでしまう。そんな自分が嫌になってしまう。
診察
診察してみると、明らかに頭に異常がある反応があらわれていた。提鍼という診断棒を手足の要穴や、頭に当て脈を診ていると、脈に変化が現れる。
その変化を捕まえて診断している。提鍼には片方に銅の粒が付いており、もう片方には亜鉛の粒が4粒ついている。
これを要穴に当てると、イオン数値の違いによって、身体の脈が変化します。
この患者さんの場合、身体各部の機能に対して、頭の機能が弱い反応を示していました。別に悪いわけではありませんが、他とのバランスの上で弱いということです。
その為、頭がすっきりせず、くよくよ考える事が多くなっているのです。このような人は現代ではすごく多くなっています。
下記の治療を行うと、治療後に頭がすっきりして、元気な時の感覚に戻ったと喜んでいました。下記の治療を週2回のペースで4回行い、その後、週1回のペースで6回行いました。それで、完治しています。
治療
本治法 脾腎相克 井木穴を使う。
左から、足中指内端、手小指内端、右から、足小指内端、手示指内端。
手足の末端は、頭の中と関係が深く、手足の末端を補うことによって、頭の中が補われ、正常になる方向に向かいます。
邪の処理 左商丘、左支正、 右飛陽、右遍歴、に接触鍼。
標治法 頭1-3L ここは頭のてっぺんで百会穴の部位です。知熱灸をすえて補います。頭の中が混乱している人の場合、ここに虚の反応が著名に現れています。
頭5-1K この穴は目や鼻のうっとおしい症状や蓄膿症に効く穴で、
考えがまとまらないような人にも、虚の反応があらわれていることがあ
ります。知熱灸をして補います。
その他 足拇指外端、上裏内庭、下腿陽5-2L,足中指内端、下腿陰5-1L、
手拇指外端、三間、然谷、に知熱灸をした。
※臨時休診日はお知らせをご覧ください。
[施術時間]
丸亀本院: AM8:30~12:00/PM2:00~7:00
高松院: AM9:00~12:00/PM2:00~7:00