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臨床例

くよくよ考える 2017.02.14

くよくよ考える

 

臨床例 男性  30歳

 

症状

 

 どうでもよい事を考え出すと、頭の中を同道めぐりして、何時までもくよくよ考えている。考え出すと眠れない事もある。

 

 頭の中がすっきりしない、複雑な問題を解決しなければならない仕事の場合、深く考えると、頭がパニックになって、先に進めない状態になる事もある。

 

 仲のよかった友達に、少しばかり小言を言われただけで、その事にこだわり、何時までも考え込んでしまう。そんな自分が嫌になってしまう。

 

 診察

 

 診察してみると、明らかに頭に異常がある反応があらわれていた。提鍼という診断棒を手足の要穴や、頭に当て脈を診ていると、脈に変化が現れる。

 

 その変化を捕まえて診断している。提鍼には片方に銅の粒が付いており、もう片方には亜鉛の粒が4粒ついている。

 

 これを要穴に当てると、イオン数値の違いによって、身体の脈が変化します。

 

 この患者さんの場合、身体各部の機能に対して、頭の機能が弱い反応を示していました。別に悪いわけではありませんが、他とのバランスの上で弱いということです。

 

 その為、頭がすっきりせず、くよくよ考える事が多くなっているのです。このような人は現代ではすごく多くなっています。

 

 下記の治療を行うと、治療後に頭がすっきりして、元気な時の感覚に戻ったと喜んでいました。下記の治療を週2回のペースで4回行い、その後、週1回のペースで6回行いました。それで、完治しています。

 

 治療

 

本治法 脾腎相克 井木穴を使う。


   左から、足中指内端、手小指内端、右から、足小指内端、手示指内端。


 手足の末端は、頭の中と関係が深く、手足の末端を補うことによって、頭の中が補われ、正常になる方向に向かいます。

 

邪の処理 左商丘、左支正、  右飛陽、右遍歴、に接触鍼。

 

標治法  頭1-3L ここは頭のてっぺんで百会穴の部位です。知熱灸をすえて補います。頭の中が混乱している人の場合、ここに虚の反応が著名に現れています。

 

     頭5-1K この穴は目や鼻のうっとおしい症状や蓄膿症に効く穴で、
     考えがまとまらないような人にも、虚の反応があらわれていることがあ  

     ります。知熱灸をして補います。

 

その他 足拇指外端、上裏内庭、下腿陽5-2L,足中指内端、下腿陰5-1L、
    手拇指外端、三間、然谷、に知熱灸をした。

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