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臨床例

 

鼻の乾き  丸亀店  高松店

 

 冬になって、空気が乾燥してくると鼻の中が乾き痛くなってくる。特に夜寝るときなど一晩中、鼻呼吸をするのに耐えられない。仕方がないからマスクをして寝ている。鼻の先端を両翼からはさむようにして摘まむと、鼻の中が痛い。

 

 マスクをして吐く息からの水蒸気が再び入ってくると、何とか鼻の中が潤って朝まで寝られる。何とか、マスクをしないでも寝られるようにならないものかといって来院してきた。


 診察


 鼻の先端に実と虚の反応が鮮明に出ていた。鼻の内部が実(過敏)と虚(弱)弱りが同居しているために湿り気が無くなり、寒さと乾燥した空気により、粘膜が乾き、過敏になって痛みを伴い耐えられなくなる。

 

 顔面は手掌と関係が深く、特に鼻の先端は、手掌の2-1Kに関係している。顔面と手掌は繋がっている為、手掌2-1Kに接触鍼をしてから、知熱灸をすることによって鼻の乾きが改善される。


 治療

 

 

 手掌2-1Kの虚と実の反応に対して、手掌に印をつけ、そこに鍼先で35回ほどサッサっとさすり接触鍼をした。これで実の反応が無くなったので、残っている虚の反応に対して知熱灸をした。

 

 治療後、鼻をつまんでもらうと、鼻の中は痛みが無くなっていた。3日後、2回目、夜中に鼻が乾くのは8割がた良くなったがもう一度治療してもらいたいとやって来た。

 

 2回の治療で一応完治したが、この患者さん冬の間にあと2度ばかり鼻の乾きで来院している。寒さと空気の乾燥で再発するようだ。

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